【感想】本性

黒木渚 / 講談社文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • えつお

    えつお

    黒木渚というアーティストをわたしは知らなかったので、読み終えた後に聴いてみた。思いついた時に聴きたい曲がすぐに聴ける。Spotify は便利だなと思った。そして、音楽が身近になればなるほど、その存在自体は遠のいてしまうような気がした。
    聴きたくて、見たくて、欲しくて、そんな昔みたいな努力なんてしなくていい代わりに、どうしても好きで仕方がないと思うような宝物のように感じる曲はなくなってしまった。


    さて。
    これは3つの短編集。
    モノしか愛したことがない変わった女性と同居するサイコの話。ブクブクに太った中年の占い師に、一年後に死ぬと言われながら、二年後も元気に生きている。

    夫に失望し、和歌山の家を飛び出して東京にきた上田恵。美しい顔と素晴らしいスタイル。昔は役者を目指していたが、周りには本当の才能をもつ人が沢山いて、挫折して結婚した。東京でタクシーに乗り、華やかな場所を車内から眺める恵。そんな彼女に家族の素晴らしさを経験を持って語る運転手。でも彼の真実とは。

    風俗嬢のアッコちゃんとろくでもない男岩崎は、パチンコ屋で出会う。
    。。。と忘れないようにあらすじを書こうとするが、実際わたしはまったくこの短編集を理解できていない。
    なせタイトルは「本性」なのか。
    全然分かっていないのだと思う。
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    投稿日:2023.02.16

  • ゴミズノ

    ゴミズノ

    このレビューはネタバレを含みます

    黒木さんの歌は前から聞いていて大好きだったんですけど、作家デビューしていらしたんですね。
    歌の方が好きだったので、別に小説に期待していなかったんですけど、結構びっくりしました。かなり…すごくない?

    作詞と作文って似ているようでかなり違うと思うんです。作詞はどちらかというと俳句とかに近いような。決められた文字数のなかで全て言葉で説明するのではなく、音やメロディにある程度たくして表現するっていうか。逆に作文は言葉しかないから、きちんと述べなくちゃいけないとか。黒木さんはどちらも双方の特性を理解して巧みに仕上げていてすごいと思いました。

    でも「ぱんぱかぱーんとぴーひゃらら」を最後に持ってきちゃうか…胸糞が悪すぎました…っていうかえ?これで終わり?と思ってしまった。僕はもういっそアッコの新しいお店が実はやばくて仁さんがアッコの死体処理担当するかと思っちゃった。えげつなすぎるか。でも死体処理の話は出てくる意味あったのかな?仁さんは結局やってないっぽいし。

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    投稿日:2023.01.09

  • けんしう

    けんしう

    人間の本性を描き出す短編集ってことだが、若干物足りなかった。それは短編の数が3本ってことも原因なのだが、本質的にはその中身だ。
    設定はどれもちょっと面白い。物にしか恋しない同居人なんていろいろ話が膨らみそうだし、タクシーで夜の東京を好きに走らす話も導入部分は少し惹きつけられた。でももっとドロドロしてたり、イヤーな展開があったりするのかと思っていた。なんせ「本性」ってタイトルなんだから。
    ということで、少しがっかりしたのは過剰に期待したせいなのかもしれない。別の作品も読んでみないと。
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    投稿日:2021.02.23

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