【感想】史記 武帝紀(一)

北方謙三 / 時代小説文庫
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
6
13
2
0
0

ブクログレビュー

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  • scaramouche

    scaramouche

    このレビューはネタバレを含みます

    完結7巻まで読了。

    武帝、衛青、霍去病、司馬遷、李陵、蘇武といった漢の人物たちを主人公に、彼らの生き様を描く歴史小説。

    史書に残っているのが男の名前ばかりということももちろんあるけれど、それ以上に敢えて「男の生き様」を描こうという強い意思が文から立ち昇っているように思う。古臭いし、書き手だけでなく、受け手にもリテラシーを求める難しい問題ではあるけれど、やはり文に立ち込める気迫と惹きつける魅力とがあった。

    中島敦の『李陵』に着想を得ているとのことだが、特に李陵や蘇武の描き方は『李陵』のものよりも人間臭さを感じさせ、生き生きとしていて、読後には苦味と同時に爽やかな余韻を覚える。

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    投稿日:2024.01.24

  • moto92

    moto92

    久しぶりの北方作品。
    いつもどおり、登場人物の漢字が読めないよ〜いちいちルビふってよ〜とブツブツ言いながら、ページを行ったり来たりのスタート。
    しかし、読み進むうちに、そんな感覚が消え、登場人物たちとともに、戦ったり、旅をしたりしている。
    北方、恐るべし。次巻にも期待。
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    投稿日:2022.08.05

  • ヨッシー

    ヨッシー

    高校時代にハマった真・三國無双2から三國志の歴史に興味を持ち、小説や漫画を読んだりしていた自分がもの凄く久々に手に取った歴史小説。
    実を言うと、キングダムめっちゃ面白ぇーってなって春秋戦国時代に興味を持ち、その頃の話を小説で読むとしたら史記なのかな→お、史記あるやん。しかも登場人物に「えいせい」っているし、これだな!→えいせい違いやん…という理由で巡り会った本だったりする。
    全7巻のようなので1巻はまさに序章という印象で。淡々とした文章のようで深みがある、なんて、恐れ多い表現かもしれないけど、サラッと楽しく読めました。これも何かの縁ってことで、最終巻まで突き進みたいと思います。
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    投稿日:2019.01.21

  • toshi1231

    toshi1231

    気になっていた、北方健三さんの歴史ものをようやく読み始めました。史記については、以前、横山光輝さんの漫画で読んだことがありますが、一つ一つのエピソードは面白いものの、全体としてまとまりがなくて難しいという印象でした。この北方さんの作品では、しかっりと物語として構成されているようで、第1巻から引き込まれました。続きを読む

    投稿日:2018.09.27

  • mkappa122

    mkappa122

    衛青の武人としての誇りと誠実さとは何か、張騫の厳しい旅と命とは何か、蘇武の冬との戦いと生きるとは何か。武帝よりも周囲の人々の輝きが切なく鮮やかである。

    投稿日:2017.06.19

  • あやごぜ

    あやごぜ

    大水滸シリーズや、三国志を読ませて頂き、北方さんの中国モノの面白さは認識しておりますので、この「史記 武帝紀」もいやが上にも期待が高くなります。

    物語は漢サイド、匈奴サイド、西方サイドと並行して書かれていて、スケールの大きさを感じます。
    そして、やはりお得意の戦のシーンは、それはもう生き生きと描かれていて、圧巻です。
    今後の展開を期待しつつ、次巻へ。
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    投稿日:2017.05.06

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