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野矢茂樹 / 講談社学術文庫 (4件のレビュー)
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Daijyu Henri Takeishi
可能性世界論、ウィトゲンシュタイン、不完全性定理、メタ数学、などをやる人はとても楽しめるのではないだろうか。
投稿日:2024.02.12
りりーちゃん
クリーニャー。ネコまたは掃除機のことを指す。なんのことやら。概念の説明で出てきた、著者のアイデア。「語りえぬものには沈黙せねばならない。」、「論理哲学論考」でのウィトゲンシュタインの言葉。本当にそうな…のか。著者はその姿勢を否定しているが、真っ向から反論している。大物に向かってのガチ問題提起は面白い。 正直に話すと、私は哲学に詳しくない。センター試験で倫理を選択したくらいだ。でも倫理と倫理の先生が好きだった。カントの純粋理性批判に挫折した。「神は死んだ」とかいうニーチェがかっこよかった。その程度のレベルである。なのでウィトゲンシュタインもよく知らない。 この本の内容はむつかしい。抽象的なお話で言葉もなかなか使わないものがあるので、理解するまでは私レベルでは苦労する。でも、なぜかスっと入る部分があり、1章を読み終えると授業が終わったかのような安堵感がある。 その発想はなかった、ということが多々あるからだろうか。たとえば、「翻訳できなければ、言語ではない」ということに反論する話。そもそも、概念があってそれを言葉に言い表す、というのは私の頭にあったが、翻訳できるから言語なのだ、という発想がなかった。言葉というものをまた考えさせられてしまった。 本当はもっと腑に落ちて読みたかった。しかし私の頭が足りなかった。なので正直にいって星4.5くらいな燃焼感である。これは、また歳を重ねて読む本だろう。いつか、また。続きを読む
投稿日:2022.07.12
ハルモヤ
ウィトゲンシュタインの入門書として読んでみた。優しい語り口と章ごとの解説で入口は通過した気がする。これを機に他の関連書も読んで、また再読したい。
投稿日:2022.07.09
izumowol
タイトルからわかる通りウィトゲンシュタインを叩き台と した著者の哲学的立ち位置─著者が哲学的にどういう風景を 眺めているのかについて書いた本と言えるかな。読んでいて だまされたような気になったり、わか…りやすい言葉なのに 一向に理解できなかったりするのが常で、そこから改めて もう一度考え直すというのが哲学書のある意味良いところ だと思うのだが、この本はそういうところが一切無く、実に わかりやすく全ての点でストンと腑に落ちてくる。良い物語 を読み終えたような読後感さえしてくる、非常に稀有な本で あった。あまりの素直さに自分のほおをつねって珍しく二度 読んだほどだった。自分の直感や肌感覚を大事に哲学的な 考察を積み重ねていくのは素晴らしいと思う。続きを読む
投稿日:2022.02.06
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