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北方謙三 / 時代小説文庫 (36件のレビュー)
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周瑜が益州への遠征途上で病死する。 周瑜の病状が前巻に続いて話の中心になる。曹操には動きが乏しく、劉備も周瑜が病死するまでは封じ込まれる。 周瑜亡き後は、総勢わずか7万の劉備軍に運が味方するように益州から張松がやってくる。 いよいよ劉備の蜀盗り。 曹操は馬超を破るが討ち取れず、しかし包囲の輪を縮め、涼州を出てきたところを調略によって夏侯淵が完全に打ち破る。 劉備は1年で蜀をほぼ手中に収めるが、その最終盤で龐統が戦死する。鳳雛は雛のままだった。
投稿日:2024.03.23
momchap
だんだんと時がたち、それぞれの武将たちも老いていく。一方で若くして死んでいく者もいる。天下統一を目指していた者たちにも心境の変化はあったのだろうか。その辺を感じさせるストーリーで、私自身のこととも重ね…合わせて読んでしまう。続きを読む
投稿日:2022.03.01
yoh7011
周瑜死す。 その死がとても切なく悲しい。 荀彧死す。 その死もとても切なく悲しい。 孫権も曹操も立ち止まってはいられない。 少しずつ、風が劉備に寄り添いはじめたようである。 天下三分の計のはじま…り 数えきれない英雄たちの死と 数えきれない人々の悲しみを 遺された人々は背負って生きるのである続きを読む
投稿日:2019.12.14
d-kid
周瑜を引っ張りに引っ張る。 他は結構あっさり逝くのに。 五斗米道のパートはやはりイマイチ。 ようやく、三国時代に突入。
投稿日:2019.01.05
nikunikunick
赤壁の戦いでの大勝により、劉備軍は荊州の南を固め、ついに自身の領地を得た。一方周瑜は天下二分を成し遂げるだけの完璧な戦略を持っていたが、益州攻めの進軍中に病に倒れ命を落としてしまう。大敵曹操でさえ、国にとって惜しい命を失ったと思うほどの将軍であり、ここで周瑜が死んでいなかったらこの先の天下の行方は変わっていたと確信できるほどだ。周瑜の死が好機となったのが劉備軍であり、益州を取ることに成功する。長年流浪のままだった劉備軍が領地を得ていく様は感慨深くもあるが、もっと早く、と悔やむような気持ちもある。関羽も書中で劉備や自身の既に50を過ぎた年齢に焦りを感じていた。そして、将来有望だった若き軍師龐統の死。一方で曹操と二人三脚で進んできた荀彧の死。そう考えると劉備はこの乱世に兄弟3人誰1人欠けずに残っていることが奇跡だとも言える。天命というものを感じずにはいられない巻だった。
投稿日:2018.05.21
isemasa18
資格で妻帯するわけではない。 家族を持つということは、人生のかたちを変えるということだ。それによって、人のありようもまた違って見える。それが、なにか教えてくれるかもしれぬぞ。 やり合うだけ、やり合った。お互いに、ぎりぎりのところで、勝負した。そして、結着はつかなかった。これからの勝負は、自分のものだ。 若造とは、くぐってきた修羅場が違う。 これからは、策も使う。心も揺さぶってやる。戦の日々が自分に与えたものを、すべて馬超に見せてやる。 戦が思い通りに進む方が、おかしいのだ。 そううまく行くはずはない。 しかし、うまく行くと思って進むのだ。うまく行かないものは、うまく行かなくなった時に考える。 それでよいのだ。 三度か四度実戦を経験すれば、大抵の判断はできるようになる。しかし、大事なところで、なにかが抜ける。十年、実戦を重ねるまでは、関羽や張飛という、戦歴の長い将軍の言うことは、決して無視してはならん。 耐えて待つ。それも戦。 次巻から、いよいよ天下三分の計か!?
投稿日:2018.02.28
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