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新堂冬樹 / 中公文庫 (4件のレビュー)
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本の虫
このレビューはネタバレを含みます
主人公の沙耶ちゃん。悪しき血を断つため血縁者殺しをしていくが本当にそれは崇高な使命なのか。 関係ない人は殺したくないといいつつ、爆弾に巻き込まれる人々は血縁者(=害虫)の周りを群がる虫で殺してもいい判定だったり、最期の杏ちゃんをコバエと表現し駆除しようとしているところから、彼女にとって邪魔になる人物は血縁者じゃなくても殺す。つまり自己中な殺人。沙耶が嫌っていた血縁者達と何も変わらない。これが血ということなのかなと思った。
投稿日:2023.04.10
トマト
「光」しかみたことのない瞳は、「闇」の暗さを知らない。 「光」しかみたことのない瞳は、「闇」の寂しさを知らない。 「光」しかみたことのない瞳は、「闇」の悍ましさを知らない。(P.158) 幸せも正義…も、幻のようなものだ。 本当は存在しないものを、自分の都合のいいように視ているだけに過ぎない。(P.167) 愛ほど、曖昧な感情はない。 愛がなにかの刺激を受けると対極の感情…憎悪に姿を変える。 逆に、憎悪が愛に姿を変えることはほとんどない。 愛ほど、無責任な感情はない。 生涯の誓いが一つの出来事で破られてしまう…それが愛という感情だ。 愛は人の感情を欺き、心の眼を曇らせる。(P.389) 金は物欲は満たしてはくれるが、心を満たしてはくれない。(P.462) 沙耶の異常さが常軌を逸しすぎていて、本を読みながら現実逃避。こんなこと、現実では絶対(?)に起きないから、新堂冬樹の世界観にハマってしまう… だんだん、グロ描写も何とも思わなくなってしまってきていることに自分でも怖さを感じる:(´◦ω◦`): 沙耶の頭の良さと、美しい風貌にだけ憧れるところがある。っていうか、15歳で頭良すぎでしょ?!続きを読む
投稿日:2022.05.08
gattolove
自分の血族は生きる資格のない人間、と始末していく主人公は15歳の高校生。 この主人公に全く魅力を感じない。 彼女に殺されていく周りの人間たちも、良心のかけらもない様に描かれてはいるが、全て主人公から見…た姿。主人公に魅力が無いので、彼らの人間性も伝わらない。 最後はどうなるのか、それだけで読み進めた。続きを読む
投稿日:2021.10.10
中央公論新社
死んだほうがいい人って、こんなにいるんだよ――十五年の時を経て漆黒の闇から這い出る赤い悪魔の正体とは…。高校一年生の少女の行く先々で起こる不審死と殺人事件!!
投稿日:2020.03.23
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