【感想】考古学講義

北條芳隆 / ちくま新書
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
0
2
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • :*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

    :*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

    日本の歴史(中公文庫)その後情報確認のため読んだ。
    発掘機会も増え技術も向上し、戦後仮説の細かい確認が取れるようになったが、画期的な新仮説は出てない気が…。
    日本国民全体の資産なのだから、宮内庁治定陵墓の発掘ぐらいさせればいいのに。

    日本は島だから海洋民であるのはそのとおり、昔から大陸と日本は交流があったのに、遣唐使だけがなんだか命がけ的な雰囲気なのは、船がよくなかったと。
    太古の丸木舟から和船に至る系統とは異なった構造の、朝鮮半島の技術と。
    鉄釘を使う大陸風ではなく、複数部材のホゾ組み合わせた半島系技術。日本周りの荒い海にもまれて壊れやすかった
    続きを読む

    投稿日:2021.11.05

  • Minmo

    Minmo

    学生時代の知識をブラッシュアップするために購読。本書は14章から成り、縄文〜古墳時代までを、通史ではなく、トピックにより概観している。かつて考古学を学んでいても、自分と違う専門分野を読むのは正直しんどい。このため、一部は半ば斜め読みしてしまった。
    考古学は基本的に物を扱う学問だけど、最近はそこから認知の世界にまで広がっている。銅鐸から垂直的な世界観なるものが認められるという。なんとドラマチックな!
    弥生時代は前3世紀からと習った世代だが、あの歴博の発表以来遡り、今では前8世紀というのが主流らしい。懐かしの騎馬民族論文にも触れられているのは興味深い。
    個人的には、海民の章と、最終章の「前方後円墳はなぜ巨大化したのか」が面白かった。前方後円墳を作った理由は通説通りだが、巨大化の理由は逆転の発想だった。
    はじめにで語られる旧石器捏造事件のとき、まさに僕は考古学を学んでいた。当時、先生とも議論したことを思い出す。あれからも考古学は進歩し続けていたんだなあ。
    続きを読む

    投稿日:2019.09.01

  • 大田別 稲吉

    大田別 稲吉

    「弥生時代の世界観」や「海をめぐる世界 船と港」もおもしろいが、編者でもある北條氏の「前方後円墳はなぜ巨大化したのか」が大胆かつ緻密でいい

    投稿日:2019.08.23

  • tagutti

    tagutti

    <目次>
    第1部  旧石器・縄文時代
    第1章  旧石器文化からみた現生人類の交流
    第2章  縄文時代に農耕はあったのか
    第3章  土偶とは何か
    第4章  アイヌ文化と縄文文化に関係はあるか
    第2部  弥生時代
    第5章  弥生文化はいつ始まったのか
    第6章  弥生時代の世界観
    第7章  青銅器の祭りとは何か
    第8章  玉から弥生・古墳時代を考える
    第9章  鉄から弥生・古墳時代を考える  
    第3部  古墳時代
    第10章  鏡から古墳時代社会を考える
    第11章  海をめぐる世界/船と港
    第12章  出雲と日本海交流
    第13章  騎馬民族論のゆくえ
    第14章  前方後円墳はなぜ巨大化したのか

    <内容>
    最先端の研究者による、最新の考古時代の論文集。ちくまの歴史シリーズ。なかなか魅力的なラインナップで、授業でも取り上げることが多いものが載っている。特に最終章の前方後円墳の話は斬新。巨大化と富の放出による統治(民を食べさせる)話は面白かった。また第12章の日本海ルートは筋の通る話だった。
    続きを読む

    投稿日:2019.07.04

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。