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円広志 / 詩想社新書 (5件のレビュー)
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kusukosu214
体調が悪いとき、「こんなプレッシャーになる仕事など辞めてしまえばラクになる」とずっと思ってきた。辞められればどんなに快適なんだろう。そうすれば完全に治るはず。と。でも、この本では、「仕事を完全に辞めて…しまうと、もうがんばる必要がない。すると、どんどん悪い方へ向かってしまう」と書く。やれる範囲で仕事をこなすと、それがまた自信となって、次につながるというのは、考えたことがなかったので新鮮だった。 あえて不安に駆られる状況に身を置いてみる、そして、不安になるという自己暗示を解く。 また、「いやいやながらもやってみる」というのにも、はっとした。いやいやながらなら、いっそやらなければいいと思っていたから。愚痴を言いながらでも、少しずつ前進していけばいいと言っていて、心に落ちた。 著者がお医者さんに「生きている限り不安は続く」と言われて絶望する場面がある。自分が言われたら、奈落の底の気分になると思う。著者も一度はそう思ったようだが、最後にこう書く。 「生きている限り、どんな人も不安を抱えて生きているんだよ」と言いたかったのではないかと。 つらいとき、自分だけがつらい、苦しいと思ってしまいがち。だけど、桜の木の下で陽気にお花見している人も、電車で静かに外を見つめるひとにも、それぞれ不安はある。「生きてるんだから、あたりまえ」と思って生きる。続きを読む
投稿日:2017.04.13
kinya3898
10年近く前、脳ドックのMRIで気絶しそうになった。閉塞感がもたらす息苦しさ・冷汗・早い動悸・頻脈は今でもたちまちにして想起できる。以来、あの発作が何かの拍子でまた起きやしないかと今なおビビってる。自…ら寝た子を起こす必要などないとは分かりつつも、ある意味、怖いもの見たさでいざ読み出してみた。序盤から次々と語られるリアルな症状。読み切れるか不安に苛まれながら、何とか読み終えた。 著者がパニック障害とは知ってはいたが、ここまで酷かったとは…。医師曰く「この病は完全に休むのはのはNG、社会との接点は必要」は分かりつつも、トイレに立つことさえ難儀を極める日常生活にプラスして、数多くのレギュラー番組に出演し、視聴者に微塵も病気のことを悟らせず道化を演じ続けた強靭な精神力にただただ脱帽。発症の発端となった所属事務所からの独立。スタッフを抱え、はたしてやっていけるかどうかの先行きの不安と尽きないプレッシャー。一度発症すると完治は難しい病を今なお宿したままではあるが、信頼の置けるドクター、投薬がもたらす安堵感、献身的な妻の愛情に支えられ、現在は病と対峙の関係を超え共に生きるレベルにまで回復。近しい人にさえ理解し難い心の病。この凄絶な闘病記は同じ疾患を持つ方々にとって心強いエール本になることは間違いない。続きを読む
投稿日:2016.09.13
55gucchi
この本には当事者あるあるがたくさん詰まっているはず。本人が病識を持つまでに時間がかかること、それは結局のところ世間が精神疾患に対し根強く偏見を持っているからだ。病院にいかず、薬を飲まずでは病気を治癒す…る機会を見す見す逃していく。精神疾患を捉えなおすためにも円さんが言ってることは大事。続きを読む
投稿日:2016.05.03
hayamausio
病気改善のひとつの提案としても読める。この病気で悩んでる人もけっこういるんだな、自分だけではないんだなとホッとできる。読むだけで、元気がもらえるし、安心もできる、病気の一つの理解もできる。ただ円さんと…同じ症状や状況にはならないので、変に心配はしないこと。症状について考えてしまうことが、症状を気にしてることになるのでスルーで。良い本でした。続きを読む
投稿日:2015.08.18
osanpo0
読み終えたすぐから、また読み返したいと思うはどの良著。 パニック障害についてよく理解できるし、希望が持てる。 本を読んで初めて手紙を書きたいと思った。
投稿日:2015.06.23
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