0
荻原浩 / 双葉文庫 (21件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
びん
タイムスリップにより、野放図な生活から一変して戦争の渦中の予科練兵になった健太が、1年ほどでその環境に馴染み最後は特攻するまでになる。 人は時代に沿って生きるもので、その時の環境や価値観が人を創り出す…のだろう。 そして、戦争は起こしてはならないけれど、家族のため、愛する人のために避けられない戦いもあるんだ。太平洋戦争で戦われた多くの方々もそうであったと思う。 荻原さんは、ユーモアを交えながらもそのことを伝えたかったんじやないかな・・・。 先人が命を賭して残してくれた日本という国を大切にしたい。続きを読む
投稿日:2023.04.29
さき
このレビューはネタバレを含みます
結末がはっきりしないのが逆に良い。健太が戻っても決して今までとはいかない事態になってしまっていて、一方吾一が戻ってもその後の生存は絶望的という状況。そこに至るまでの展開は笑えるところがありながら真に迫っていて、特に吾一の現代に対する思いについては、考えさせられるところが多くある。
投稿日:2023.03.17
kittonn
無い話だよなあと思いつつも、引き込まれて読んでしまった。ストーリーの先を知りたいとどんどん。最後はあえての終わり方だったが、かえって気に入った。
投稿日:2023.03.05
はる
現代を生きるちょっといい加減な若者健太と戦争時代を生きる生真面目な吾一が時空を超えて入れ替わってしまう物語。 時代のギャップに戸惑いながらも大切なものを守るためにする最後の選択。。。 結局恋人みなみのもとに戻った健太が本物の健太なのか、吾一なのかはわかりません。できれば成長した健太で会ってほしいと私は思います。
投稿日:2022.05.12
ぽぽぽ
あらすじを読んで「入れ替わりネタか、よくある話かな…戦争関係の話は重いし暗いからちょっと気が進まないな」と思ったのですが、読み進めるとさすが荻原さんといったところ。 たしかに重くて暗い部分もあります…が、その中での幸せやおもしろさを心地よく散りばめてくれて、「つらいから読みたくないな」という気持ちにはなりませんでした。 むしろ、これからどうなってしまうのか、続きが気になって止まりません。 荻原さんは、自分が経験されたわけではないのに、対象のもの、雰囲気をリアルに描写されるのが本当に上手なので、戦争、サーフィンを経験したことのない自分も、まるでその場にいるような臨場感を味わえます。 他の方の感想で、この小説を元に映像化された作品があることを知れたので、探して見てみます。続きを読む
投稿日:2022.01.06
ひろ
現代と過去の生活様式が細かく書かれていて、その時代に馴染むというよりそれぞれの人格で生活していき成長や葛藤していく二人を面白く思う。何故か現代より過去の人間模様の方が濃いと思うのは命がいつどうなるのかが分からない時代だから。ラストの健太の行動やミナミの見た波から見えた姿が健太だと考えると、健太の行動は必然だったと思わずにいられない、二人の物語のようで実は健太の物語で健太とミナミの物語のスタートを見たのだと思う。中盤からは一気読み出来るほど没頭出来る作品。
投稿日:2020.10.07
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。