【感想】俺の童貞切ったのいけ好かないアイツなんですけど【新装版】【ペーパー付】

このレビューはネタバレを含みます

表題作は、ガツガツしすぎてモテないDT×それが笑いのツボにハマりすぎてる同級生。
他、『フレンチレターはゴミ箱へ！』下火のイケメン俳優×言動に裏表のない元同級生、『迷い猫、発情中につき』世話焼きの男×猫(人型ペット)の計三組の短編集。
描き下ろしは同時収録の二作品。電書ペーパーは受けに聞くうちの攻め話。

表題作が好きだったので描き下ろしなし……と少し寂しさがありましたが、事故に対するぶっ飛んだ策みたいなきっかけで付き合うことになってしまったとはいえ、明るくも受けの健気な部分も描かれた楽しいお話でした。
迷走から彼氏化していく攻めの成長過程も、地を残しつつ雰囲気が変わることで面白がっていた受けのやや翻弄されることになってしまった二人のふざけあう友達→恋人への小さく大きな変化が見られて好きでした。
『フレンチレター～』は高校から付き合っている俳優×元同級生。関係を持ってからずるずる続いてるような話ですが、攻めがまあまあ面倒くさい感じなのに受けのマイペースさと性への探求心で意外と読みやすかったです。攻め視点なのでもやもやして噛み合ってなさそうに見え……るだけ、みたいな。
『迷い猫～』は特殊な世界観で、猫(人型)のペットブーム到来の中で迷い猫を一匹拾い世話する話。比喩でも何でもなく、猫(人型)は猫として思考し扱われているのですが、夜は恋人という作中の設定が攻めの中では浸透していません。言ってしまえば世話焼きのノンケが猫拾った、という環境で飼い主になるまでと、この猫から見て飼い主とは何なのかが攻め視点で展開されたのが面白かったです。人と猫の関係そのものがこういう形に落とされてるのは、ありそうな中にも新鮮味を感じました。

同時収録がどちらもあまり好き好んでは読まないタイプの話だったのですが面白かったので、機会があれば別作品も読んでみたいと思います。

レビューの続きを読む

このレビューはネタバレを含みます

いつもからかっている童貞攻めに、彼女ができるかも…？とモヤモヤして面白くない様子の受け。

しかし実はイタズラの告白だったと知った受けは…

レビューの続きを読む