【感想】本屋さんのダイアナ(新潮文庫)

柚木麻子 / 新潮文庫
(380件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
162
147
41
5
1

ブクログレビュー

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  • shi- ◡̈

    shi- ◡̈

    全く境遇の違う二人の女の子の、子どもから大人までの成長を描いた物語。

    親から最初につけてもらう名前。生まれ持った容姿。生まれ育った環境。生きていく中で培ってきた価値観…
    そんなものの"せい"で私はこうなってしまった、私はこうでなくてはいけない。
    といわゆる「呪い」をかけてしまう。
    主人公たちはそんな「呪い」を自分自身で解こうと、もがく。

    周りの人々の力を借りながら前に進んでいく、という物語はよくあるパターンだと思います。
    それでいいと思うのです、
    人は一人では生きていけないから。人は決して孤独であるべきではないと思うから。
    しかしこの二人の主人公は、自分自身の力で前に進んでいった印象を強く受けました。
    でもそれは、顔を合わせなくとも、言葉を交わせなくとも、疎遠になっていた間もお互いを想う強い気持ちがあったから。

    ダイアナも彩子も、一人じゃなかったね。

    二人でこれからどんなことを話すのだろう。
    そして二人がもしお母さんになる時がきたら、どんな名前をつけるのかな。
    そんなことを勝手に想像して胸が熱くなりました。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.25

  • たんぽぽうさぎ

    たんぽぽうさぎ

    2人の少女の十余年に渡る成長物語。
    お互いにないものを持っていて憧れつつも、読書という共通点から話の合う大親友になり、、、

    小学生時代から二十代にかけて、それぞれの境遇に合わせて様々な出来事を経験し、大人になっていく2人。その時々に揺れ動く心理描写に魅了され、最後までとても面白かったです。

    名前、読書、家族、友情、恋愛、自立、希望…
    色々な葛藤に悩まされながらも、自ら立ち向かい決断し成長していく姿がとても素敵でした。

    1クールのドラマで実写化してほしい感じ!

    読書から得られる感動、心に残るフレーズ、最高の読後感をこの本からたくさん味わえます。
    とってもおすすめです。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.22

  • tomo

    tomo

    ダイアナと彩子の友情物語。
    最近、忘れかけていた幼少期を読みながら思い出すことができました。
    読書しながら、自分自身を振り返り、特に綾子の両親の様子に涙しながら読みました。
    実在する本が出てきたので、そちらも興味を持ちました。続きを読む

    投稿日:2024.05.19

  • PEANUTS

    PEANUTS

    思春期の葛藤、心の揺らぎの描き方が見事だな〜と思った。

    親友だと思っているからこそ
    男の影がちらつくともやもやする感じがなんかわかる。

    この作品は中高生の時に出会いたかったな〜と思った。

    投稿日:2024.05.15

  • chez

    chez

    家庭環境がまるで異なる2人の少女が出会い、試練を乗り越えながら大人になるまでの十余年を描いた物語。

    共通点は"本が好き"

    「自分で自分に呪いをかける生き方」という言葉は身に沁みました…

    投稿日:2024.05.10

  • ayakage

    ayakage

    大穴と書いてダイアナと読む女の子と、その親友彩子の友情の物語。お互いがお互いの環境を羨ましく思いつつ、でもリスペクトしながら付き合っている幼少期が微笑ましかった。
    会わなくなってからも影響を与え合う2人の友情の深さが羨ましい。続きを読む

    投稿日:2024.05.02

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