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柚木麻子 / 新潮文庫 (380件のレビュー)
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shi- ◡̈
全く境遇の違う二人の女の子の、子どもから大人までの成長を描いた物語。 親から最初につけてもらう名前。生まれ持った容姿。生まれ育った環境。生きていく中で培ってきた価値観… そんなものの"せい"で私はこ…うなってしまった、私はこうでなくてはいけない。 といわゆる「呪い」をかけてしまう。 主人公たちはそんな「呪い」を自分自身で解こうと、もがく。 周りの人々の力を借りながら前に進んでいく、という物語はよくあるパターンだと思います。 それでいいと思うのです、 人は一人では生きていけないから。人は決して孤独であるべきではないと思うから。 しかしこの二人の主人公は、自分自身の力で前に進んでいった印象を強く受けました。 でもそれは、顔を合わせなくとも、言葉を交わせなくとも、疎遠になっていた間もお互いを想う強い気持ちがあったから。 ダイアナも彩子も、一人じゃなかったね。 二人でこれからどんなことを話すのだろう。 そして二人がもしお母さんになる時がきたら、どんな名前をつけるのかな。 そんなことを勝手に想像して胸が熱くなりました。続きを読む
投稿日:2024.05.25
たんぽぽうさぎ
2人の少女の十余年に渡る成長物語。 お互いにないものを持っていて憧れつつも、読書という共通点から話の合う大親友になり、、、 小学生時代から二十代にかけて、それぞれの境遇に合わせて様々な出来事を経験し…、大人になっていく2人。その時々に揺れ動く心理描写に魅了され、最後までとても面白かったです。 名前、読書、家族、友情、恋愛、自立、希望… 色々な葛藤に悩まされながらも、自ら立ち向かい決断し成長していく姿がとても素敵でした。 1クールのドラマで実写化してほしい感じ! 読書から得られる感動、心に残るフレーズ、最高の読後感をこの本からたくさん味わえます。 とってもおすすめです。続きを読む
投稿日:2024.05.22
tomo
ダイアナと彩子の友情物語。 最近、忘れかけていた幼少期を読みながら思い出すことができました。 読書しながら、自分自身を振り返り、特に綾子の両親の様子に涙しながら読みました。 実在する本が出てきたので、…そちらも興味を持ちました。続きを読む
投稿日:2024.05.19
PEANUTS
思春期の葛藤、心の揺らぎの描き方が見事だな〜と思った。 親友だと思っているからこそ 男の影がちらつくともやもやする感じがなんかわかる。 この作品は中高生の時に出会いたかったな〜と思った。
投稿日:2024.05.15
chez
家庭環境がまるで異なる2人の少女が出会い、試練を乗り越えながら大人になるまでの十余年を描いた物語。 共通点は"本が好き" 「自分で自分に呪いをかける生き方」という言葉は身に沁みました…
投稿日:2024.05.10
ayakage
大穴と書いてダイアナと読む女の子と、その親友彩子の友情の物語。お互いがお互いの環境を羨ましく思いつつ、でもリスペクトしながら付き合っている幼少期が微笑ましかった。 会わなくなってからも影響を与え合う2…人の友情の深さが羨ましい。続きを読む
投稿日:2024.05.02
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