【感想】戦争がつくる女性像

若桑みどり / ちくま学芸文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ぽ

    戦時中の女性誌の挿絵や表紙を絵画史の中に位置づけようという意気込みは感じる。しかし女性の役割りについての結論は至って当然で、それの繰返しだから、壮大な遠回りという感じがする。

    投稿日:2017.12.29

  • #10

    #10

     第二次大戦中の女性雑誌に描かれた女性の姿、すなわち戦時下で求められた女性の理想像を分析することで、当時の社会や政府が女性をどう捉えどう扱おうとしていたかを考察している。

     著者のことは良く知りませんが、いわゆるフェミニストと呼ばれるタイプの研究者でしょう。時に感情を抑えきれないような記述もありますが、全体としては冷静な分析を重ねています。

     戦時下の女性に期待された役割は、子供を育て戦場へ送る母であり、傷ついた兵士を癒す看護婦であり、夫のいない家を守る妻であり、兵器を生産する工女であり、要するに武器を取ること以外の形で戦争を支援する存在だった──という結論は当然と言えば当然でもあります。

     特に意外性のある内容ではありませんが、あまり注目を浴びるテーマでなかったのは確かでしょう。こういう研究が論文ではなく文庫として出版されるのは良いことだと思います。
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    投稿日:2009.12.09

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