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小路幸也, 丹地陽子 / ポプラ文庫 (10件のレビュー)
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総合評価:
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大吉堂
赤星中学校は運動部と文化部の総合顧問の先生のいがみ合いからトラブルが起きていた。そのトラブルに対して架け橋となり平和をもたらす「ピースメーカー」となるのが放送部のふたりだった。 これは実に楽しい物語…です。中学校の放送部の楽しさ、放送部の利点アレコレを使っての情報収集、そしてトラブル解決のカタルシス。それらが魅力たっぷりに書かれています。 短めの話がポンポンと詰められています。トラブルがあり情報収集があり解決策が思い付いたところで、ポンと結果は後日談として語られます。そのためテンポよく読めるのですが、登場人物たちとともに解決を経験するという部分では物足りなさもあります。しかし一番山となる事件に関しては、それこそ生実況の如く同時進行で書かれしっかりと味わうことができます。この辺りのバランス感覚は作者の他の作品でも感じますが巧いですね。 キャラクター設定から話の展開まで都合が良過ぎるとも思えるでしょうが、そんなことを指摘するのは無粋というもの。この楽しさを一緒になって満喫しましょう。 1974年という40年以上前を舞台としているため、ある種のファンタジーとして味わうこともできるかも知れません。だからこそ楽しいことの抽出でいいのじゃないかと思わされるのです。 これは現役中学生にも学園生活の楽しさを加味するものとなるのではないでしょうか。 対立する先生の子ども同士の恋愛、剣道部代表選抜の八百長疑惑、お昼の放送でのロック禁止令などなど。学内のトラブルをピースメーカーが解決します。続きを読む
投稿日:2017.12.23
まみ
このレビューはネタバレを含みます
久しぶりの小路さんの本 軽く読める青春小説。なんか先生の派閥が酷くて生徒が解決する学校ってどうなんだろうって思うけど(笑) そこはまぁ物語として楽しみました。 なんかほのぼのする感じ、やっぱり小路さんの小説好きだわ
投稿日:2017.01.06
春野草
「放送部」中学生のおはなし。 姉の七光りだけではない主人公、ジャズ喫茶店経営の父を持ち校内盗聴もお手の物な相棒、けだるげだけど親身な顧問の先生。 教師同士の確執はたかが犬猿の仲、では済まされない。短い…学校生活のなかでは一大事件になってしまう。青春物語の裏方代表取締役、そんな放送部は日夜行内外を駆け回る! 天使の声をもつ転入生、クールビューティのスーパー部長さまも御一行に加わってパワーアップしてくかんじもわくわくでした。 がんばれわれらがピースメーカー!続きを読む
投稿日:2016.05.11
tkkl
小路さんの本には音楽、特にロックはいつも欠かせないですね。施設で育ったり両親が離婚再婚した子もよく出てくる。でも皆良い子に育って、仲良く青春して。安心して読めます。 少し昔の時代の中学校の雰囲気が想像…できて甘酸っぱい感じ。いつか続きが出たらいいな。続きを読む
投稿日:2016.01.02
komoro
純粋に読んで良かった一冊。良平、ケンちゃん、三浦さん、沢本さんの4人がとても楽しそうなのが伝わってきました。 三浦さんの声で放送が聞きたくなりました。そして、ラストも微笑ましい。 個人的には、レッドツ…ェッペリンの登場に感激です。 昭和、教室のストーブ、懐かしい。 ありがとう。続きを読む
投稿日:2014.07.03
Bookrium
中学校の放送部が、部員の個性を活かして学校の問題を解決するという内容の短編集。 小路氏というより、はやみねかおる氏や似鳥鶏氏の作品という雰囲気がします。現実ではこんなに上手くいかないと思うけど、中学生…の健気な正義感が好ましいです。続きを読む
投稿日:2014.07.02
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