【感想】461個の弁当は、親父と息子の男の約束。

うわー、どれもめっちゃおいしそう。
親父と息子の、というので、「ごはんの上に焼肉どーん！」みたいなお弁当ばかりかと勝手に思っていたら、全然ちがった。

品数、めっちゃ多い。
彩り、めっちゃキレイ。
詰…め方も、めっちゃキレイ。
そして、市販の冷凍食品が全然ない。

冷凍食品ではなく、食材を冷凍保存。
旬の野菜をなるべく使って、予算は300円以内。
さらに時間は40分以内、って…すごすぎ。
決めないと凝りすぎてしまうから、ということらしいけど、それにしてもすごい。

本業はミュージシャン。土日にライブで遠征したら、食材を買ってきて月曜日のお弁当のおかずにする。それは、どこに行ってきたのか、という息子とのコミュニケーションになるというからカッコよすぎる。
なにより、作る人が楽しんでやってるところがとても素敵。
こんなキレイなお弁当だったら、開けたときうれしいだろうな。しかも、味もおいしくて友達と交換しても恥ずかしくないとか、父としての株が高すぎる。

思えば、私はお弁当のありがたさなんて全然考えたことのない高校生だった。「えー、またこのおかず？」と不満にすら思っていた。特に卵焼き。しらす入りや、カニカマ入りの卵焼きを見て思い出した。毎日同じ、ではなかったんだ。うちの母も工夫してくれていたんだな…。

新規でフォローしてくれた方の本棚をざっと拝見して、なんかいいな、と思ったので図書館で予約。
息子が高校生になる…まだまだ先のことだけど、お弁当を通じてコミュニケーションって、なんだかとてもいいなぁーと。続きを読む

お弁当、冷食に頼りたくなっちゃう私にはすごい！としか言いようのない本。
お父さんと息子の相思相愛のお弁当を介した3年間の会話。
地方に行く事が多いから、その土地で食べて美味しかった物を息子の弁当に。と…か素敵すぎる。
でも私には出張なんてないので、決まったお弁当しかできない。
でも娘が高校生になった時にはもうちょっと頑張ろうかな。
オクラと人参の肉巻きは見た目も可愛いし、手間だけどお弁当用に一枚ずつラップして冷凍とか、魚の切り身は三等分してお茶パックに入れて冷凍しておく。とか、覚えておこう。続きを読む

人のお弁当をつい覗き込んでしまう。
三年間息子に弁当を作った記録の本だが、この父親の語り口が穏やかで理知的であるのが好ましかった。
親子間の適度な距離感の中、弁当が対話の代わりになっていて、親の手弁当…をいつも食べていれば子供はグレないのかなと思った。また、恩着せがましくないのがいい。

弁当作り経験者の例にもれず、弁当箱や調理道具の変遷、調味料の試用など共感しきりだった。
著者は特に調味料にこだわりがあるようで、見ていて楽しかった。
ただ、著者の学生時代に、女の子の弁当をまあまあ盗み食いしていたのはちょっと引いた…。続きを読む

映画を観たのでこちらも。いろんな地方の美味しいものやよい道具をご存じなのは、ライブバンドマンならではですね。会津木綿気になる。

自分もお弁当を作ってもらっていて、作ってもらったお弁当ってこんなにも愛情がこもっているんだなと気付かされました。
映画も観てみたいと思いました。

親父と息子の男の約束。』シングルのお父さんが忙しい中こんなにおいしそうなお弁当を毎日自分のために作ってくれたらそりゃあ嬉しかろう。お弁当って気持ち。相手に喜んで欲しいって気持ちがモロに伝わるもの。愛情…を感じないわけがない。献立や色遣い、調味料などは真似したい。そしてやっぱりわっぱ最強。断然わっぱがおいしそうだ。続きを読む