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春野湊, 瀧順子 / ヴァニラ文庫 (1件のレビュー)
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megumi33
このレビューはネタバレを含みます
とても読後感の良い小説でした。 ヒーローもヒロインも自分に与えられた立場の中で互いを思いやり、いたわり合っている様子に心が温かくなります。 二人の立ち位置は政略結婚の典型的な例に洩れず、敵国の王太子と王女という立場です。 ヒロインは父王から「必ず王太子の子を生むように」と重大な使命を課せられ、敵国に嫁しました。 その裏で祖国の宰相は自国の王女の生命を捨て駒にして、敵国に眠るという鉱脈を横取りしようと企んでいました。 ヒロインもそのことを知らずにいたのですが、実は聡明な王太子は最初から宰相の悪巧みを見抜いて、ヒロインの前でし知らないふりをしていました。 その辺り、ちょっとヒロインが可哀想。 まさか王太子が知っているとは知らず、心を一人で痛めていたのですから。 しかし、全体的に面白く、二人のキャラも好感が持ててる作品でした。 一つ欲をいえば、ヒロインの腹心の侍女でありながら、最後の最後で宰相に脅迫されて王女を裏切ったマルグリッドが結局、どうなったのか―元通り彼女に仕えることになったのか(恐らく、そうなのだろうと想像していますが)、些細なことですが、知りたかったし触れられていたら良かったのになと思います。
投稿日:2016.04.26
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