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木皿泉 / 河出文庫 (6件のレビュー)
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木花豆子
大好きな木皿泉さんの ラジオドラマ用、短編会話劇。 夫婦だったり、父娘だったり、 会社では上司部下の関係のカップルだったり、 義理母と妻を亡くしたおっとだったり…。 ふたりの会話だけで紡がれている。… 舞台は主に車。 これはあとがきで知ったが、 エネオスをスポンサーにした ラジオドラマだからみたい。 私が気に入ったのは、 信之と杳子と妖精トゥクトゥクの話。 この2人がなんとも好ましい。 設定がファンタジックで ちょっぴりロマンチックで。 米沢と稲尾の「七夕にお会いしましょう」も 奇跡のような、日常のような ほのぼの感が好き。 あとがきで、プロデューサーさんは 木皿泉さんの作品には「ウソ」という テーマが多いと書かれている。 私はそれを「ヒミツ」と呼びたいな。 どんな関係性にも 分かり合えているようで 実はそうでない部分があったり。 親しくとも心ひそかに 胸にしまっているものがあったり。 自分自身でも自分をちゃんと わかってあげられなかったり。 それはみんなにあるんじゃないかなと思う。 木皿泉さんの作品・世界は、 そういうみんながもっている 曖昧模糊とした感情をまるごとに 抱きしめるようなところがある。 だから、泣かせにかかっていなくても ほろりと目頭が熱くなる言葉を紡げるんだと。 道草ののこり2冊と読みたい。 続きを読む
投稿日:2024.04.26
pata
このレビューはネタバレを含みます
2016/7/1 シナリオ本だった。 ラジオドラマの。 1話1話が短すぎて本としては物足りず。
投稿日:2016.07.10
いー
ラジオドラマの脚本。 脚本形式であることと、現実離れの内容があることで、最初は違和感があったが、読み進むうちに慣れた。 車の中で、男女二人の会話だけで、一話の長さも短い。それでも、いろいろな関係、シチュエーションがあって楽しめた。 どれもハッピーエンドで、ほっこりできた。
投稿日:2015.11.23
エミマールツンパ
全編男女の話。「ミクロな夫婦」は全部オチが同じで「お母さんと呼ばないで」 は亡くなった嫁の義母が娘婿に迫る描写がずーっと気持ち悪い。 全てが男女の話で職業やシチュエーションが木皿夫妻とオーバーラップさ…せる場面が多々あるがそれをすると途端に面白く無くなる著者の悪い癖がモロにでてしまった本。続きを読む
投稿日:2015.03.24
ykamo
脚本家、木皿泉が以前担当していたラジオドラマのシナリオから男女にまつわる話を抜き出した一冊。一話五分、四話完結という制約の中での連作集はやはりちょっと窮屈だったかも。 それでも「クスッ」と笑わせる場面は数多く、木皿泉の原点ってここにあったのかなと思わせてくれます。 軽い読み物が欲しい時にはお勧めです。
投稿日:2015.01.03
ニャーテン
さまざまな男女のミラクルいい話に頬は緩みっぱなし。「七夕にお会いしましょう」と「バナナ共和国」の台詞が時に鋭く心に刺さった。
投稿日:2014.02.12
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