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岡本綺堂, 結城信孝 / 小学館文庫 (8件のレビュー)
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pogo
夏に読むのにぴったりな怪談集。発表から100年近くたつが、無駄のない綺麗な文章でページが進む。猿の眼、一本足の女、影を踏まれた女、鰻に呪われた男、白髪鬼あたりが特に好み。綺麗なオチのつかない不気味な話…はあとを引く、やはり綺堂の怪談は素晴らしい。続きを読む
投稿日:2021.08.28
りおん
わかりやすく怖いというよりは、じわじわと怖くなったり不思議な気持ちになるような話が十三編。 好きだったのは、以下の三作。 『白髪鬼』 下宿仲間が何年経っても弁護士試験に受からない理由とは。 そして…お土産の鰻からまた様相が一変する。 『妖婆』 雪夜の横丁に座る老婆を目撃した若者たちの顛末。 その老婆にどう対応するのかによっては…。 『くろん坊』 いわゆる人獣婚姻譚の恐怖。 恐ろしさと切なさがあった。続きを読む
投稿日:2021.01.06
もっこ
初めましての作家さん。 「利根の渡」「猿の目」「蛇精」「清水の井」「蟹」 「一本足の女」「笛塚」「影を踏まれた女」「白髪鬼」 「妖婆」「兜」「鰻に呪われた男」「くろん坊」の 13本を収録。 現代の怖…がらせるための話ではなく、読み終わってから、 読み手に想像させて、それって怖いわぁ~と、思わせる 不可思議な話が怪談なんだと思ってみたり。 だからホラー系の怖さはないです。 涼を求めるなら、ホラーではなく、清く正しい 「怪談」ですね♪続きを読む
投稿日:2017.08.28
いくた せい
『半七捕り物帳』で有名な岡本綺堂の怪談選集。 昨今の西洋風の日本ホラー作品もいいですが、 叫びも血しぶきも肉のはじける様も 克明に描写されないのに、深深と心に積もる恐怖が 感じられる、日本独特の「怪…談」という日常にふと 顔をのぞかせる怖さが、とても愛おしく感ぜられます。 作品に出てくる用語や固有名詞などが古いので現代では やはり幾分古い話になるのに、 すっぱりとした終わり口や、叙情的になりすぎない描写に、 近代日本文学を牽引したひとりとしての 岡本氏の筆力と品を感じます。続きを読む
投稿日:2013.03.17
wakaisland
怪談はもうすでにパターン化してしまっているのかな。本書の作品どれを読んでも、何か何処かで聞いたような目にしたような、、、。 文章は上手いとは思うが、やはり内容的にあまり引き込まれなかったかな。怪談小説…の限界を感じてしまった、、、ちょっと言い過ぎか。続きを読む
投稿日:2011.11.15
ちゅん
岡本綺堂作品は、どれも美しい文体で読みやすい。 「この時代は○○だった~」などの説明も疎かにしないので、 当時の空気感が伝わってくるかのよう。
投稿日:2010.02.02
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