【感想】昭和芸能史 傑物列伝

鴨下信一 / 文春新書
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
0
1
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • nogeikuzo

    nogeikuzo

    【箱①】
    名演出家の鴨下信一氏がつい先だって亡くなった。

    「ふぞろいの林檎たち」「高校教師」といった名作はリアルタイムで見ていて、「岸辺のアルバム」もオープニング映像だけ記憶の片隅に残っている。

    過去の著作物を調べてみたら出るわ出るわ。本の世界でも多作の人だったようだ。

    本書は、昭和芸能史に残る6名の傑物を取り上げた新書だ。長谷川一夫以外は、何かしらの映像をリアルタイムで見た記憶がある。

    まだベンチャーだったろからテレビ界にいた著者だけに、記された芸能史の裏側は生々しい。

    伝説となった美空ひばりは「これほど〔いじめられた〕人もいない」という。なんか祖母がそんな話をしていた気もする。

    森光子が、「こんなにお母さんに不適格な人はいなかったのにーー」には納得。少年隊の東をおっかけ(?)ていた晩年をよく覚えている。職場の女性陣が当時、その話題で盛り上がっていた。

    昔は“博覧強記”のテレビマンが多かったと聞いたことがあるが、鴨下氏にはドラマ・映画のみならず、演劇、古典芸能、歌、お笑い……と幅広い教養が感じられる(仕事でもジャンルを問わず手掛けていたようだ)。

    寅さんはアマゾンプライムのおすすめループにはまり、全作みてしまったが、55年体制や60年安保闘争の時代の「日本の本当の姿が活写されている」というから、森繁久彌の「社長シリーズ」も見なきゃと思った次第。
    続きを読む

    投稿日:2021.03.10

  • hito-koto

    hito-koto

    鴨下信一氏の「昭和芸能史 傑物列伝」、2013.9発行です。国民栄誉賞を受賞した芸能人6人、長谷川一夫、美空ひばり、藤山一郎、渥美清、森光子、森繁久彌(受賞順)について、著者が伝記的に綴ってます。国民栄誉賞といえば、1977年に作られ、23人と一団体が受賞しています。受賞された方はそれぞれ受賞に値する素晴らしい方と思いますが、没後の受賞が多いのと評価基準がよくわからないですね。イチローのように2度も辞退した人もいるし。さて本作の方ですが、歌の上手な美空ひばりさん、人柄も歌も大好きな藤山一郎さん、昭和でした続きを読む

    投稿日:2016.10.27

  • 文藝春秋公式

    文藝春秋公式

    【国民栄誉賞を贈られた芸能人たちの秘話】美空ひばり、長谷川一夫、渥美清、森繁久弥、森光子…演出家の著者が出会ったスターの光と影を回想しつつ、一つの芸能史を紡ぎだす。

    投稿日:2014.09.09

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。