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櫻井圭記, 濱野智史, 小川克彦 / 青弓社 (3件のレビュー)
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boxseatk
SNSやタッチ可能な高性能ゲーム機による社会構造の変化、そしてそれに伴うAKB48の登場は、恋愛というもののシステムを少しずつ揺さぶりつつある。その様相についての対談、およびパネリストによる論考をまと…めた本。 これまた、『希望論』という本をきっかけに濱野智史さんに興味を抱き、卒業論文の参考文献探しを兼ねて読んでみた本です。 表紙が女子高生のちょっと扇情的な写真で電車内で読むのが恥ずかしかったです。駅員さん呼ばれたくないです(余談)。 表紙とは裏腹に、けっこうがっつりと2000年代以降の恋愛観がまとめられています。 主に濱野さん目当てで読んだので、そこら辺中心に。 濱野さん自身が猛烈なAKBファンで、なおかつサブカルチャーにも造詣が深いこともあってか、「擬似恋愛」としてのAKB48が詳細かつ客観的に分析されています。 AKB48やラブプラスにはそこまで詳しくないからこそ、「バーチャルな恋愛という成就手段」という観点で各現象を分析する、という姿勢に感心させていただいたように感じます。 卒論で2000年代のネット社会と文化についてやろうと思っているので、論考を補強する上での材料にしていきたいところです。どういう使い方したらいいかわからない、というネックこそございますが…。続きを読む
投稿日:2012.10.05
saruzo12
一つ一つのネタは面白い ただ個別としてあって全体としては絵があまり浮かんでこない 同じことが繰り返し語られるのもイマイチ
投稿日:2012.07.10
phonda
表紙とタイトルでけっこう釣っているけど、読み応えがあった。 アーキテクチャとは「建築」を指し、派生してソフトウェアやネットワークの「仕組み」という意味で使われる言葉である、と説明されている。 そっ…ちのガチな内容は『アーキテクチャの生態系』に譲るとして、この本では「とっつきやすさ」を優先したパネルディスカッションが楽しめる。 「恋愛」や「AKB48」といったポピュラーな対象から、現社会というアーキテクチャの不可能性をあらためるといったところ。 携帯電話やインターネットの存在が、フィクションで「事件」や「犯罪」を成立させにくくしたと言われるように、「恋愛」の話も同様だとパネリストの小説家や脚本家たちは述べる。 それは、人間の最小単位である「個人」という単位を、確固たるものとしては扱えないという指摘につながり、その代替となる「分人」や「4人称」といったキーワードを使うことで、可能となる「恋愛」を見て行く。 冒頭はモテない男の屁理屈のようでもあるが、闊達な女性パネリストを交えてからが非常に面白かった。 ブクログで★何個とか品評会をやってるのもまあ面白いけど、こういったアーキテクチャのバージョン管理とメンテナンスを怠らず、次へ次へ行きたい。 レベルアップした僕はこれからがんがん「セフレ」を作るよ! ウソだが。 二次元で充分です。続きを読む
投稿日:2012.06.28
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