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鯛夢, 山口敏太郎 / 朝日新聞出版 (1件のレビュー)
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総合評価:
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nankado
鯛夢(おそらく大越孝太郎)の作画なので読む。山口敏太郎のストーリーはよくある話なのだが、作画で読める。 よくある話、と感じてしまうのは、民俗学的なエピソードと、実話怪談がハンパに混ざってしまっている…ところだと思われる。 たとえば、東京でも1メートル積雪、「川向こう」の考察などの取材部分は、興味深いのだが、史実にさらに踏み込むのでもなく、怪談としての語り口を魅せるのでもない。 怪談の場合は「分からない感覚」を語るのが眼目であり、民俗学では史料や事実などを追いかけてゆくのがメインになる。本作の場合は「分からない感覚」を追うかわりに、史実にすこしかするかたちで半ば民俗学的に説明してしまうので、どっちつかずのように感じてしまう。続きを読む
投稿日:2012.08.24
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