【感想】黄金の日日

城山三郎 / 新潮社
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
2
4
2
2
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ブクログレビュー

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  • ibarakimaru

    ibarakimaru

    戦国時代に実在した南蛮貿易で有名な呂宋助左衛門の一生を描いた小説。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、千利休、今井宗久など、戦国時代、特に大阪の堺を中心に物語が進みます。1978年の大河ドラマにもなった有名な時代小説です。主人公を若い頃の松本幸四郎が演じていました。戦国時代の歴史小説が好きな人には、主人公が破天荒だけどシャイな商人という設定が面白いと思います。まあ、そこはフィクションだと思うますが。続きを読む

    投稿日:2024.01.27

  • yasu-san

    yasu-san

    https://www.shinchosha.co.jp/book/113314/

    https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/90000/443431.html

    投稿日:2021.05.16

  • ブタノフ

    ブタノフ

    このレビューはネタバレを含みます

    R3.3.12~5.11

    (きっかけ)
    ・中古本100円

    (あらすじ)
    戦国の争乱期、南蛮貿易で栄える堺は、今井宗久や千利休らによって自治が守られていた。その財に目を付けた織田信長は堺衆と緊密な関係に。今井家の小僧助左衛門は信長に憧れ貿易業を志す。しかし信長の死後、豊臣秀吉の圧政で堺は血に塗れる。自らの命も危機に瀕した助左衛門は、全てを捨ててルソンへ…。財力を以て為政者と対峙し、海外に雄飛していった男の気概と夢を描く歴史長編。

    (感想)
    ・期待したほど面白くはなかった。
    ・2~3巻にしてもよかったのでは。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.05.12

  • tamazusa_do

    tamazusa_do

    1978年の大河ドラマ「黄金の日日(おうごんのひび)」の小説版。
    夏目雅子さんの演ずる「モニカ(笛)」が好きだったけれど、小説には出てきませんでした…残念。

    小説は、放送と並行して書かれたということ
    それまでの大河は武士を取り上げたものがほとんどだったが、初めて商人を主人公に扱った。
    とはいえ、戦国時代が舞台なので、信長から家康に至る主だった武将たちがくっきりとした輪郭を持って描かれている。
    商人が天下を取ることはできないが、堺の有力商人たちは大名たちの仲を取り持ったり、求めに応じて武器・弾薬を用意したり、陰で歴史も動かしていたかもしれない。

    主人公・呂宗助左衛門は堺の豪商・今井宗久の使用人から身を起こし、やがて自分の船を持って貿易を行うようになった。
    「黄金の日日」は、タイトルそのものに、二度と帰らない時代をまぶしく振り返る、遠い望郷の念が感じられる。

    堺は、戦国時代を舞台としたどのドラマ、小説にも必ず登場する、特別な町。
    堀が取り巻き、教会の尖塔が聳え、異国の都のようだった。
    信長の政策・楽市楽座により自由に商売ができるようになったことで堺の繁栄も生まれた。
    やがて、秀吉が欲と武力のために商業の統制をはじめ、権力が家康に移行すると、国家のために更に締め付けられていった。
    やがて鎖国に至るわけだが、それは物語の後のことである。

    助左衛門は秀吉や三成に仕官を持ちかけられたが、武士になることは断じて断った。
    組織に組み込まれ、上からの命令で気に染まぬことを行い、やがては運命も他人に決められてしまうことを嫌った。
    ただ自由に、己の意思でひたむきに生きたかったのだ。

    晩年、異国の地で、流されてきた元キリシタン大名・高山右近と会う。
    助左衛門はかつての堺の商人たちの団結と繁栄を、右近は安土のセミナリヨや、領地だった高槻の天主堂のクルスのきらめき、パイプオルガンの音色を、それぞれ遠い輝きとして懐かしく語り合う。

    解説は尾崎秀樹氏。

    大河ドラマで助左衛門を演じた松本幸四郎氏(現在の松本白鸚氏)も文章を寄せている。
    (平成27年5月30日 十刷改版)
    大海に向かって漕ぎだした助左の人生と、“真の価値とは何か”が描かれていたという。
    「権力にとって、自由で伸びやかであることは脅威」という言葉が印象に残った。
    続きを読む

    投稿日:2020.05.06

  • ysano911

    ysano911

    城山三郎『黄金の日日』新潮文庫 読了。安土桃山時代の商人・呂宋助左衛門を主人公に、自由都市・堺の栄枯盛衰を描く歴史小説。信長と渡り合った日日と、大坂城攻めで焼ける町との対比によって、かつての堺の輝かしさが際立つ。〝黄金〟とは、権力者に縛られない自由な気風、そんな気概なのだと思う。続きを読む

    投稿日:2019.04.14

  • masa0612

    masa0612

    子供の頃に見た大河ドラマ(主演:松本幸四郎)の原作、と、思いきや、原案をNHKプロデューサー、脚本家、小説家(城山三郎)で作り、同時並行で製作を進めた、骨太のメディアミックスだったようだ。そのため、小説とドラマではシーンや表現が若干異なるとのこと。
    為政者ではなく商人視点の歴史小説であり、また、読み応えのある作品は珍しい。なにより、世界を感じられる物語は、閉塞感がなく夢がある。商人視点の歴史物としては、自分の中では『菜の花の沖』(司馬遼太郎)と双璧。
    続きを読む

    投稿日:2018.09.21

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