【感想】中原の虹(4)

浅田次郎 / 講談社文庫
(96件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
35
42
11
0
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ブクログレビュー

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  • Limei

    Limei

    「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」に続く清朝末期の小説第三弾。

    西太后、袁世凱、張作霖‥
    歴史の教科書で名前と事件くらいしか知らず、イメージもわかなかった時代と人物たちのストーリーに引き込まれ、心動かされました。

    「記事は都合よく書き変えられてしまう。真実はことごとく、歴史の闇に葬られてゆく。」
    今史実として伝えられている人物評も、その人の本当の心はわからなくて、事実の裏にある真実は誰もわからなくて‥歴史は切なく、奥が深いなと思いました。

    志半ばで倒れる人もいるのに、
    何度も危機を乗り越えていく人もいて、
    その人その人の運命というものについて考えさせられます。
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    投稿日:2024.03.02

  • あおい

    あおい

    いろいろな人の立場から歴史を見ることで、見方も変わるから、面白かった。
    知らない歴史上の人物も出てきて、中国の史実にもさらに興味が湧いた。

    梁文秀や春児たちも救われたのかなと思うと、よい終わり方だった。
    でも、歴史はまだまだ続く予感。。
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    投稿日:2024.01.16

  • 鮎

    約1か月半かけて4巻読破。
    3巻以降、蒼穹に出てきたメインキャラクターが表舞台から消え、北京の袁世凱、南京の孫文、東三省の張作霖、と権力者が台頭し、それぞれの視点で物語が展開していく。途中歴史の教科書を読まされているようでやや苦痛だったけど、中盤~終盤にかけては蒼穹に出てきたキャラクターが再び登場してくる。トムが銃弾に倒れるシーンと、春雷と春児、春雷と玲玲の再会には泣いた。史実よりも創作の部分が面白くて好きだな。王逸は出てこなかったけど、後の続編では出てくるようだ。
    読み終わってみれば、西太后、光緒帝、袁世凱、張作霖、やり方は違えど皆根底にあるものは「わが勲は民の平安」だったんじゃないかなと思った。
    ラストは張作霖たちが長城を超えるシーンで幕。かつて愛新覚羅の先祖たちが長城を超え紫禁城入りしたシーンとリンクする形で描かれ、とてもドラマチックだったんだけど「長城を超えて中原の覇者になる」というのがどういうことなのか、いまいちピンと来ずのめりこめなかった部分もある…紫禁城内の地図よりも、中国全土の地図を載せてくれた方が読みやすかったかもしれない。もう少し中国の歴史を勉強してから、また再読したい。
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    投稿日:2023.11.30

  • たりらりらん

    たりらりらん

    2023.11.08.読了
    浅田次郎、天才でしょ。
    またこんなステキな物語に出会えて幸せです。

    蒼穹の昴からのお付き合いになる登場人物も多く、セリフや単語も中国語読みで読めるようになっていて、読了後の今は、もしかして中国語喋れるんじゃない?と思うほど(笑)
    これで天子蒙塵読んだら、ワンチャンイケるかもなどと考えています

    内容が濃すぎて説明できないけど、とにかく4巻中弛みなど全くなく通して緊張感や感動を与えてくれた素晴らしい作品。
    蒼穹の昴→珍妃の井戸→中原の虹で読んでください。わたしは最初に珍妃の井戸を読んでしまって失敗したので、これからのかたは気をつけて!
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    投稿日:2023.11.08

  • じょー

    じょー

    読み終わったー!!登場人物の名前に慣れてきて、さらっと読めた。

    宋教仁の演説は、私も国民と一緒になって、この人ならどうにかしてくれるかもと思える素晴らしい内容でした。西太后もいなくなり、国内外でも混乱を極めていた時の希望とすら思えたのに、本当に残念でした。誰だこんなことするのは!って怒りすら覚えた。宋教仁が生きていたら、どんな国になってたのか気になる。暗殺って国の運命すら変えてしまうかもしれないとんでもないものだ。

    そして李兄弟の再会。ついにって感じで、あれは涙無しでは読めなかった。みんなそれぞれが幸せになって、本当に良かったねぇってなった。みんなお互いのことちゃんと思いあってたんだと分かる素敵な場面でした。

    袁世凱も自分の利益と権力しか考えてない人かと思ったら、全然違った。自分が悪者になっても、誰よりも国のためを思い行動できる人物として描かれていました。なんか国民とか色んな人達から誤解されすぎてて最後可哀想にすらなった。

    あと溥儀ね。この小説読む前に、ラストエンペラーの映画観て、どんな人生歩むのか知ってたからより心痛くなった。でもこの物語では西太后が味方でいてくれたから良かった。

    中国の歴史楽しい!
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    投稿日:2023.06.17

  • ayano6n

    ayano6n

    ミセスチャンやアメリカ人記者のトム、日本人記者の岡さんが出てくると懐かしく、親しみを感じるように読み進めていたらあっという間に読了。
    "しょうがない:没法子"と言わずに自身の人生や世の中を変えていこうとする人達のお話。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.05

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