【感想】「嫌消費」世代の研究―経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち

松田久一 / 東洋経済新報社
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
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13
4
1

ブクログレビュー

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  • aki

    aki

    嫌消費の傾向性は世代をまたいで続いていると感じる。インフレ傾向を見せ始めてきたことでどう変わるのか考えてみたい。

    投稿日:2024.01.20

  • tam06

    tam06

    ・コンパクトな消費スタイルが魅力的に映るようになると日本経済は縮小する
    ・ニューヨークタイムズ、世界不況への教訓として、日本の消費者がバブル崩壊後に学んだことが「節約」であると積極的に紹介2009,2,21
    ・嫌消費がバブル後世代固有の特性であっても短期的なトレンドの問題としてきめ細かな対応が求められる
    ・嫌消費は預貯金の増加によりリスクマネー潤沢、金融資産価値上昇にもつながる
    ・34〜39の大型消費世代になるまでの10年間で消費支出−6兆円55〜60まででは−35兆円
    ・上昇志向、他者志向、競争志向、劣等感
    ・共通した敗北経験:就職氷河期
    ・いつ誰が被害者になるかわからない、日替わりいじめ
    ・「とりあえず30歳までに1000万円貯める」
    ・年収200万円以下の割合が増えているが、無職で資産を持たない高齢者の増加によるもの
    ・「自分の預貯金が増えていくことが単純にうれしい」
    ・必要でないも
    95% 40インチ以上大型薄型テレヒ
    64% 持ち家
    45% 自動車
    ・バブル後世代の三種の神器
    ファッション、家具インテリア、食
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    投稿日:2018.12.09

  • japapizza

    japapizza

    少子高齢化が進んでいるから、シニア世代が重要なのは言うまでもないが、同時に若い世代についても知っておかなくてはならないという問題意識から読んでみた。
    本書でいう「嫌消費」の人々としているのは、1979年〜83年に生まれた「バブル後世代」のことを指している。(自分はギリギリアウト。)
    世代意識として、「上昇志向」「他者志向」「競争志向」「劣等感」があるという。
    また、消費支出減の7つの要因として、「低収入」「収入見通しの悪化」「非正規雇用労働者の増」「借入制約の影響」「特定目的でない『予備的貯蓄』が増えていること」「厳しい経済環境にある地方の影響」「将来への『不安』の拡大」だとする。
    「他者志向」と低消費の関連について、嫌消費世代の心理を「みんなが欲しいと思うモノがないから欲しいモノがない」と読み解く。消費欲望が、あまりにも他者依存であり、「他人がどう思うか」「他人にどうみせたいか」が先行すると、他人に評価されないものは欲しいと思わない。また、周りの目を気にしすぎて、自らの購入目的が曖昧になり、購入動機が弱くなり、買えなくなる、と解説している。
    これらの世代への需要刺激のポイントを4つあげている。
    「第1は、世代による商品カテゴリーへの関心の程度や購入率の違いは、企業などの消費者対応の考え方に、世代によるセグメンテーションを採用すべきことを強く示唆している点である。…
     第2は、商品カテゴリーによって対応策は異なるということだ。…
     第3は、…『商品の顕示性』に対応しなければならないことである。…
     第4は、商品の関心度への対応である。」
    今ひとつ本書ならではの知見が得られなかった印象。「シニアカスタマー」も読んで感じたが、世代を一括りにして論じるのはやはりザックリ感が否めない。

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    投稿日:2018.10.08

  • rcn

    rcn

    このレビューはネタバレを含みます

    「消費を嫌う」という新しい現象のレポートで、深い考察にまでは至っていない。

    結論としては、今の時点ではバブル後世代はあまり消費をしないということしか分かっていないようだ。その原因はその世代が抱える劣等意識からくるものとしている。

    後半は「世代」という用語の解説に話がそれた印象。

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    投稿日:2017.12.13

  • miomio

    miomio

    統計や調査を駆使して分析しているいて論理的に見える。$$今の嫌消費世代を劣等感から導いている点は納得できる部分もある。$$しかし、今の40代以降バブル前世代を良しとし、消費しない現世代をマイナスに見ている点はいかがなものか。$$$$続きを読む

    投稿日:2017.10.21

  • がけっぷちシルバ★

    がけっぷちシルバ★

    このレビューはネタバレを含みます

    ★本書を読む目的

    バブル世代の消費基準に疑問。
    いいものを文化的に残すためにも、
    価値と同等に支払うべきは、
    金持ち目線の消費基準ではないのか?
    消費しない若者の消費基準を知りたい。

    ★付箋(引用)

    p62
    「食べるために働く」という倫理観は、家庭でも学校でも失われていった。
    「借金は善、消費は美徳、もっと贅沢を知りなさい」と教えられた。
    ところがバブル崩壊によって(略)
    「借金は悪、地道にコツコツ働いて、貯金しなさい」と
    親に刷り込まれるようになる。

    →お金とのつきあいの価値観の変化

    P158
    みせびらかし消費は、みせびらかす相手が購入できないことが前提となる。
    相手が入手できないからみせびらかしになる。

    →バブル後世代は、他人からの評価を気にしながら消費する。
    みぜびらかし消費は、「限定品」とか?
    転売の定番キーワード。

    P202
    現代の日本は、消費に関して、バブル後世代が「勤勉と節約」を
    団塊の世代が「余暇と浪費」を代表し、両者の価値意識が鋭く対立している。

    →やはりという感じ。

    ★感想

    他にも、何をバブル後世代は購入しているかなども書かれていて商売のヒントに。
    世代論は、改めて面白いなぁと、その昔、仕事でマーケティングもどきのレポートを
    書いていたことを思い出した。

    ★実行すること

    ・扱う商品がみせびらかし商品になっているか?チェックする。
    ・自分自身の嫌消費体質への変換。(笑)→効果があるメリハリな消費基準を持つ

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    投稿日:2013.09.16

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