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岡本綺堂 / 中公文庫 (18件のレビュー)
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そーすかい
古典的な怪談たる怪談。 派手さはないが、妖しい雰囲気と語り口の品の良さが心地良い。 ただ、折角百物語調の導入をつけているのだから、何か全体でのオチが欲しかった。
投稿日:2023.09.05
ま
中国の伝奇を読んでいるような感覚だった。さらっとして読みやすいし凄く怖いということもないので野次馬系怖がりとしてはとても助かった。訳も理由も分からないけど興味を引く話っていうのは結構へぇ〜って感じで聞…き入ってしまう。続きを読む
投稿日:2022.06.28
きのさん
古き良き怪談。 そうそう、こういうのが良いんだよ。綺麗事で終わらせない、不思議は不思議と割り切って読むと、一つ一つの作品の余韻が感じられる。
投稿日:2021.10.20
nt
岡本綺堂は初めて読んだ。1925(大正14)年から連載され、後に追補されて1932(昭和7)年に単行本として刊行されたもの。百物語形式で、12名の語り手が順に怪談・奇談を語っていく。 この中公文庫…版、「雰囲気を伝えるべく」あえて歴史的仮名遣いを採用しているので「さういふわけで」のような表記になっている。旧漢字は使っていないので、岩波文庫の復刻ものよりもずっと読みやすく、問題なかった。若い人はちょっと「引く」かもしれないが。 よどみなく流れてゆくような文体が良く出来ている。適度に描写し、物語を進めてゆくので、引き込まれて読まされる。なかなか見事な芸ではないかと思う。 話の中身は、ホラー(恐怖)とまでは行かない怪談が多く、中には単に奇談というだけでダークさの面では大人しい結末もいくつかあった。しかし、総じて面白いものだったと思う。解説によると岡本綺堂は中国の古い怪談集などにも通暁しており、本作の話もそこから題材を取って再構成したものも多いようだ。こうした趣味の傾向が、本作のカラーを彩っていると思われる。続きを読む
投稿日:2021.08.28
ao-neko
ひっそりとした恐怖と不可思議が存分に感じられる怪談集。恐ろしい因縁のあるもの、その逆にはっきりとした因縁のわからないもの、いろいろありますが。どれにもぐぐっと惹き込まれます。 お気に入りは「清水の井」…。怖くもあるけれど、ひどく幻想的でなんとも美しく思えた物語でもありました。 一番恐ろしく思えたのは「猿の眼」。これははっきりとした因縁の物語がわからないだけになお恐ろしいです。何が起こっていたのか結局わからないところも、また。続きを読む
投稿日:2019.01.26
あやごぜ
「青蛙堂」に招かれた客人たちが、百物語のように次々と怪談奇談を語っていく展開。 レトロな文体が味わい深く、この不思議な物語にすごく合っていて雰囲気出しています。 本書は“岡本綺堂読物集“の二弾だったよ…うで、一弾の「三浦老人昔話」も読みたくなりました。続きを読む
投稿日:2018.06.07
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