【感想】ひとり舞台 脱原発─闘う役者の真実

山本太郎 / 集英社単行本
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
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ブクログレビュー

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  • ヒボ

    ヒボ

    このレビューはネタバレを含みます

    ちょうど1週間前の2021.2.13夜のニュース番組を見ていたテレビの画面に映し出された緊急地震速報。

    横浜にいる私のスマートフォンは緊急地震速報を告げるアラームは鳴っていない。

    と思った矢先に訪れた揺れ。

    体感的にもかなり長い時間の横揺れで、思わず倒れそうになったTVを支えながら、まるで海上を漂う小舟に立っているような体験をしました。

    遡ること10年、2011.3.11に東北地方を襲った東日本大震災が発生し、多くの被害と犠牲者が出ました。

    阪神・淡路大震災を兵庫県で体験した私には、TVに映し出される津波の映像に声を失ったのを記憶しています。

    そしてチェルノブイリ以来の原発事故。

    水素爆弾を起こした福島第一原発、放射能漏れ、メルトダウン、汚染水...

    これが福島で起こった原発事故のリアル。

    約10年の時間とともに直接の被災者でない私にとって震災自体が風化されてきていたのを先日の地震(東日本大震災の余震)で改めて思い起こさせてくれました。

    そんなタイミングで手にしたのが本書。

    同じ年に同じ兵庫県で生まれた山本太郎が脱原発社会を目指す孤軍奮闘記。

    彼は、未来を、命をつなぐ為に立ち上がった。



    説明
    内容紹介
    2011年4月9日、脱原発活動を宣言。仕事減、恋人との別離、刑事告発、ネット上での誹謗中傷の嵐…。
    でも「後悔は何ひとつしてへん」。原発廃絶に向けて芸能界でたったひとり闘い続ける役者・山本太郎の活動の軌跡を追うノンフィクション。

    「原発はいらん、イヤや」って意思表示するだけに、何でここまで悩まなアカンねん。(本文より)


    内容(「BOOK」データベースより)
    2011年4月9日、脱原発活動を宣言。仕事減、恋人との別離、刑事告発、ネット上での誹謗中傷の嵐…。でも「後悔は何ひとつしてへん」。原発廃絶に向けて芸能界でたったひとり闘い続ける役者・山本太郎の活動の軌跡を追うノンフィクション。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    山本/太郎
    1974年11月24日、兵庫県宝塚市生まれ。職業・俳優。1990年高校1年生時に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の「ダンス甲子園」に出場し、芸能界入り。1991年、映画『代打教師 秋葉、真剣です!』で俳優デビュー。その後、テレビドラマ『ふたりっ子』(1996年)、『新選組!』(2004年)。映画『バトル・ロワイアル』(2000年)、『GO』(2001年)など数々のヒットドラマ、映画に出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.02.20

  • mouton1965

    mouton1965

    著名人であるがゆえの魂の告発に苦しむ姿に共感を覚える。

    だからこそ、その影響力を最大限駆使して、原子力村の利権で肥え太った関係者にとっての、目の上のたんこぶになってもらいたい。

    「核」無き世界を心から欲する私たち一般市民の声を代弁してくれるありがたい存在。続きを読む

    投稿日:2013.09.20

  • ぴぐぺん

    ぴぐぺん

    これを読まずして、山本さんを非難するべからず!人間としてどう生きるべきか、彼はきちんとわかっている。うずうずしている自分に渇と、一歩前に出る勇気をもらえた気がする。

    投稿日:2012.07.20

  • はっさく

    はっさく

    何か信念をもったときに、人はどう行動をすべきなんだろうか。
    その信念が世間的に正しいか、間違っているかではなく、自分が信じたものにかけるということは、しかもそれが、反対する人が多かったり意見がわかれていたりする事柄においては、とても難しい。家族や仕事、お金や友人、いろいろなものをとりおいて、ただ、信念にかける人がごくまれにいる。著者もその一人だ。
    著者はもちろん原発の事故やその後の政府の対応、子供やその未来を守ることを真剣に考え行動している。
    私には、彼の意見がどこまで正しいのか、真実をついているのかはわからないけれど、いったん信じたものがあったときに、自分を裏切ることはできないという彼のおもいは、強く伝わる本であった。
    原発本としてではなく、何かに迷ったり、世間のプレッシャーに負けそうになったら読むといい本なのかも。
    続きを読む

    投稿日:2012.05.19

  • tanigawa

    tanigawa

    子供が生きられないような社会であれば、他に何をやろうと意味がない。子供達の命を守れる社会をつくるためにまずは自分が立ち上がる。そして共感できる人はつながって欲しい。非常にまっすぐな著者の性格は、彼が小さな頃から裕福ではなくても困っている人に手を差し伸べ、常にひとを思いやる姿を目の前で見せてきた母の影響が大きい。多くの人が黙る中、彼の行動を全面的に賛成してくれたのはやっぱりこの母だった。確かに最近テレビでは見なくなったな。続きを読む

    投稿日:2012.03.31

  • Reading for society

    Reading for society

    書店で見かけて購入。この人の脱原発活動の根底には、子どもたちを守るという強い信念があるのだなと感じた。

    投稿日:2012.03.18

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