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倉嶋厚 / 文春文庫 (11件のレビュー)
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だいち
最愛の人の喪失、うつ病、精神病院への入院。死ぬことばかりを考えて生きる毎日のしんどさは痛いほど共感できた。 わたしのうつ病は一過性ではなく慢性的なものになりつつあり、診断を受けてからは6年を過ぎたの…で、なかなかどうして、やまない雨はない、とは思えないですが、それでもずっとどしゃ降りの雨が降り続けているわけでもなく、曇ったり一瞬の晴れ間があったりすることはあるので、そういう意味ではたまには雨もやんでいるのかな。続きを読む
投稿日:2024.03.09
planets13
夫のことを大きな息子と評する人がいるらしいけど、こんな調子で闘病に入ったら泣くに泣けないだろうなぁ。奥様の胸中が本当はどのようであったかは知りようがないけれど、夫婦というものは本当に不思議だ。
投稿日:2023.12.24
muffin
各チャンネルにたくさん出てくる気象予報士がまだ 今のようにバラエティにとんだ解説をする時代のまえから倉嶋さんはNHKで季節の話など優しく解説していたのをよく見ていた 優しい性格が滲み出ていてその時間を…楽しみにしていたのを覚えている 奥様は苦労してされたんだろうな と推測できる 仕事では活躍していた倉島さんだが、奥様の死期が迫ってきた時に 自分が1人になって困るとかそういう理由で泣いてしまうのはうちもたぶんあてはまる気がする。とても自分本位で子供っぽい。 でもそれを自覚して反省もしている文章。続きを読む
投稿日:2021.08.26
kenjironiimi
時間の前後が不規則でやや分かりづらい。内省的かつ真摯な人柄が文章から伺えるが、奥さまは苦労されたんだろうなあ、昭和の日男だなあと印象。
投稿日:2019.08.17
7931
自分がうつ病になって、どのような本があるかを調べている中で気になった本。 奥さんが亡くなったことで堰を切ったようにいろいろなことが倉島さんの心身に起こり、とてももがき苦しんだことが書かれている。 数…十年にわたって内面で苦しんでいたものが、一気に外に出てきたようだった。 「倉島さんに比べたら、自分はまだ軽い方かもしれない」と思ったのが正直な感想だ。 倉島さんはNHKで見たことがある方で、テレビで気象解説をすることを専門にしていると思っていたが、もともとは気象に関する研究が主業務だったようだ。 そのせいか、文章の端々に理系的な考え方が見えてくる。 自分も数学を専門に勉強していた典型的な理系なので、共感できる個所が多かった。 タイトルの「やまない雨はない」は、まさに理系的な考え方が表現されたものだと、本文を読んで感じた。 ひとつ印象的だったのは、家計や保険契約の管理などのすべてを任せていた奥さんに先立たれてしまったということ。 我が家では、その管理は夫である自分が取り仕切っている。 万が一、自分に何かがあっても家族が困らないようにしておかないとと強く思った。続きを読む
投稿日:2018.09.12
ふぉれすと
情けない部分、ダメな部分をさらけ出してくださり、頭が下がる。夫人との愛の記録であり、一種の懺悔録でもある。壮絶な物語だが、ときおりはさまれる気象へのたとえに随分救われた。
投稿日:2015.04.05
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