【感想】ねがったりかなったり

もろづみすみとも / MARBLE COMICS
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
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ブクログレビュー

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  • キリヱ

    キリヱ

    このレビューはネタバレを含みます

    もろづみさんの著作を初めて読んだのは「方舟」でした。
    可愛い絵に似合わず、援交やら家庭不和やら親へのカミングアウトやら、題材が非常に重かったのでしんどかったのを覚えています。
    でもこうやってまっすぐ題材に向き合う作品は、好きです。

    で、今回の話はパティシエの話。
    酔った勢いで色々あって、付き合う事になった後輩×先輩で、あれ?普通の好みなBLですよ!と思ったらとんでもない。
    とてつもなくリアルな恋愛話でした。
    自分が昔、これと同じ形で破局した事があるので、読みながらつらいなんてもんじゃなかったです。
    でもこれを想像で描かれたのだとしたら、素晴らしい。
    自分は捨てられた綾部側の立場だったのですが、本当読んでいて先輩が可哀想で可哀想で。
    本来、付き合い出してからは楽しい筈なのに、ずっと不安だったり悪い方へ悪い方へ傾いていったり。でも現実って結構、こういう些細な事で流されたり悪化したりするものですよね。で、漫画の様には逆転して上手くはいかないと。
    話の展開は悪化する一方だし、扉絵は今にも首吊りそう絵だったり不穏なものが続くしでドキドキしましたが、ラストで報われて本当に良かったです。
    ずっと先輩は、綾部は女の子を選ぶべきだったとか思い続けてそうですが、そんな事思いながらこの二人はずっと上手くいくんじゃないでしょうか。
    末永くお幸せに。

    ドラマCDにまでなっていたとは知りませんでしたが、綾部くんが下野さんなんですね!ちょっと聞きたいかも。
    先輩は個人的には紀章さんがいいなあと思ったりしました。

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    投稿日:2014.01.25

  • hyfm

    hyfm

    パティシエを目指す主人公と、勤務先の先輩のお話。
    意地悪な先輩と、ひょんな事から付き合う事になる主人公。
    だけど若いゆえの嫉妬?で先輩を傷つけてしまって………。という内容。


    もろずみさんのお話は全体的に重いなー…と思ってるんですけど、例に漏れずこれも。
    ラブだけで人は一緒にはいられないよね、と。ほろりとくる一冊でした。
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    投稿日:2013.04.16

  • たかせ

    たかせ

    『あかるい家族計画』のもろずみさん、2冊目が出たんだ~!って思って買ってきました。
    この人って絵がすごくかわいいのに、えろシーンがえげつなくて毎回びっくりする(ほめてます)。お話も、けっこう泥沼でどす黒くって、読むたびびっくりする。おもしろいギャップだな~。
    今回はケーキ屋さんが舞台。ゲイのパティシエがノンケのバイトくんに惚れちゃうんですが、付き合い始めた時点から泥沼。嫉妬とか誤解とか堕落とか、要因はさまざまなんだけど、難をいえばそのうまくいかなさがもうちょっと整理されてると読みやすかったかも。ああでも整理されてないからこそ何度も読み返したくなるのかなあ。

    (20090606)旧ブログより転載
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    投稿日:2013.04.03

  • 腐った林檎

    腐った林檎

    もろずみサン作品は、とても不思議な雰囲気の漫画。 受け攻めが微妙なまつ毛パチッとした可愛らしい絵柄で、立派なチ○コとすね毛のある濃いエロを描く。
    綺麗なBLというより、ちょっと泥くさいゲイ漫画っぽさがある。 好き嫌いわかれるだろうな〜って思う。
    私は好きだな。 ちょっと面倒くさい悩みや葛藤とか、人間くささがあって良い。 一冊まるまる表題作で、読み応えもあった◎
    欲をいえば、先輩と峰の関係や過去がもっと明確であって欲しかったなぁ。 個々の想像で良いのかもしれないけれど、先輩が前に進んだのをちゃんと確信したかった。 先輩の溺れる弱さが愛おしく、振り切る強さが悲しかったから。
    紆余曲折あった末に、幸せにたどり着いて良かったと思える作品。 好き!
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    投稿日:2013.02.11

  • ざじ

    ざじ

    年下に翻弄されるツンデレ気味の年上…ツボ!!むしろ、籾山が可愛すぎるわ(笑)
    誰かを親密な関係を築く時は、自己完結していた自分の世界が
    崩壊する事も意味している。
    崩壊する怖さと歓喜と言う紙一重の綱渡りだ。相手にもそれを求める勇気、自分にもそれを受け入れる勇気、途轍もない勇気がいるのだ。勇気のないまま始まってしまって、2人の関係はフェードアウトするしかなくなってしまうのだ。続きを読む

    投稿日:2010.09.22

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