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浅田次郎 / 集英社文庫 (41件のレビュー)
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ha-maioni-8
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日本映画の歴史を知ることができつつ、 映画愛に満ちた作品でした。 映画を愛して、 映画のためにすべてを犠牲にした女、 戦時中の映画館や、 映画の時代から テレビの時代への移り変わる時の 哀愁など伝わってきます。
投稿日:2022.12.30
おさるさん
どちらかというとファンタジーの域になるのだろうけど、昭和四十年代の移りゆく時代の中でのそこに生きる人々の葛藤と、映画という失われつつある文化への郷愁とが交差して、リアリティを感じる。 不思議な作品でした。 京都の街を舞台にしていて、そこがまた良い。 喫茶店で長々とお話ししたい。 三谷、早苗さん、そしてとうの昔に亡くなった大部屋女優と恋に落ちる清家。 ストーリーは現実味がないはずなのになんだか懐かしい匂いのする青春の物語でした。
投稿日:2022.08.12
bauasano
京都を舞台に、映画を愛する青年のお話。 主人公の青年は、私と同年代で、青春時代を振り返った想い出を綴る。 浅田次郎氏特有の優しい心持ちの主人公が、揺れる愛の気持ちを伝える。 合わせるBGMは、ベース奏…者のレジェンドであるチャリー・ヘイデンのもとに集ったボーカリスト淑女達との録音。 昭和の退廃的ロマンス漂う大人のブルースが、懐かしい想いをいやが上にも呼び起こす。続きを読む
投稿日:2022.07.08
jyunko6822
浅田先生の本で未読だったからとおもいてにとった。相変わらずののめり込ませ方で、不思議な世界へ、登場人物共々誘われてゆく。 笑わせながら泣かせるという手法がお得意の先生の作品、こちらは引き込ませておいてポンと時空空間へ投げ込む形のモノ。
投稿日:2021.04.30
ともくん
浅田流ファンタジー。 全てが幻だったのか。 古い映画のように思い出すのがもどかしいほどの幻。 その幻の中で目にしたものは何だったのか。 現実と幻が入り組む悲しい悲しい幻の物語。
投稿日:2018.06.19
aya830524
学生闘争のあおりで東大の入試が中止となり、京大に進学した三谷薫。 彼が京都の映画館で会ったのは、清家忠昭と言う、京大の医学生だった。彼は高校を中退し、好きな映画の撮影所でバイトをしながらも、父親の言…うとおりに大検を受けたという経歴を持っていた。 主人公・三谷は、清家の誘いで撮影所のバイトを始め、同じ下宿の結城早苗と共に、三人で映画のエキストラをした。そこで大部屋女優・伏見夕霞に会う。 その女優は実は何十年も前に亡くなっていて..... 前知識なく読み始めたので、大正昭和の映画を辿りながらの話かと思っていたら、物悲しい少しホラーな話だった。 浅田次郎さんのこういうお話は結構好きです。続きを読む
投稿日:2018.04.01
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