【感想】天帝妖狐

乙一 / 集英社文庫
(386件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
95
144
112
12
1

ブクログレビュー

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  • まべ

    まべ

    『天帝妖狐』を読み終え、改めて「やっぱ好きだなぁ…乙一」と思った。 悲しいけれど、美しい。 言葉の選び方や並べ方が私のツボにぴったりとはまり、心地良い。 最後の一文がとても好き。 思い出すと、なぜか心がふんわり癒される。 ただ、そこにはほんの少しの痛みを伴う。続きを読む

    投稿日:2024.01.21

  • Yuki

    Yuki

    「A MASKED BALL」と表題作を収録した、乙一さんの第二作品集。 

    前作『夏と花火と私の死体』のような、斬新さやインパクトがない為か、総じて評価は低いようですが、淡々とした語り口で綴られる不思議な世界観は、この作品集にも受け継がれていると思います。

    特に表題作は文庫化の際に、構成や登場人物などかなり変更されていて、別作品と言っても過言ではないような、そんな印象を受けました。

    乙一さんが好きな方なら、読み比べてみるのも面白いのではないでしょうか。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.03

  • あおほし

    あおほし

    このレビューはネタバレを含みます

    個人的には表題作、天帝妖狐がお気に入りです。無垢な子供時代の、たった一度の過ちによって永遠に続く咎を背負うことになる夜木。彼が自らの罪を懺悔する文章が可哀想で、たまらなくなりました。夜木が杏子へ宛てた罪の告白の手紙から始まり、読むにつれて真相が晴れていく所が面白かったです。また夜木は秋山と井上に酷いことをしたけれど、結果的に命までは奪わなかった所は、彼が杏子のおかげで人間としていられた証拠なのかなと思います。
    「永遠の牢獄が存在するならば、自らそこへ入りましょう」という文章がとても印象的でした。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.11.26

  • yuppi

    yuppi

    ブックリストに入れたら、再読したくなって図書館ではなく、ちゃんと購入して読み返した。やっぱり乙一は良い。やっぱりA MASKED BALL、キモこわかった。やっぱり乙一の本は図書館ではなく買うことにした。シリアスな場面や恐怖の場面でちょっと間抜け感、一歩引いた感がクスっとなると同時にゾッとする…どっちやねん…説明するのが難しいけど、そこが乙一作品の面白いところ。続きを読む

    投稿日:2023.10.26

  • 1627833番目の読書家

    1627833番目の読書家

    中学の頃学校の図書館で天帝妖狐の中に入っているA MASKED BALLを読んだ。その頃は何も思わなかったが、4年経っても心の片隅に残っておりまた読みたいと思い勢いで購入した。
    元々ホラーは苦手だが乙一さんは他とは何か違うホラーを描かれるのでついページを捲ってしまう。
    どこか冷たさを覚え、余韻が残る話だった。
    何よりも“乙一”を感じさせる一冊である。
    過去にも後にも私の中でこれを超えるものはないだろう。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.18

  • きんむぎ

    きんむぎ

    A MASKED BALL
    始まりは有りがちな学園ストーリーかと思いきや、変則な交換日記から事件が展開して行き後半では犯人探しが始まる。
    天帝妖狐
    人生で一度は不安に考える死というものを一時の判断で不死を選んだ、諸々の事件があり無限の時間の中反省し続けるところで話は終わり、助けは無いのかと思うのは私だけだろうか。続きを読む

    投稿日:2023.04.09

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