イスラエル軍元兵士が語る非戦論
ダニー・ネフセタイ(著)
,永尾俊彦(構成)
/集英社新書
作品情報
「抑止力」という考えはもうやめよう――。
イスラエル空軍で兵役を務めた著者が、イスラエルとアラブ諸国、パレスチナとの間で長く続けられてきた戦争を見つめていくうちに、「国のために死ぬのはすばらしい」と説く愛国教育の洗脳から覚め、やがて武力による平和実現を根底から疑うようになる、その思考の足跡を辿る。武力放棄を謳う憲法九条の価値を誰よりも評価するのは、平和ボケとは程遠い、リアルな戦争が絶えない国から来た外国人アクティビストなのである。母国のさまざまな矛盾点を指摘しつつ、軍備増強の道を進む日本の在り方にも異議を唱える一冊。
望月衣塑子氏(東京新聞記者)、推薦!
◆目次◆
第1章 罪深い教育
第2章 軍隊を疑う
第3章 虐殺された民族が虐殺する
第4章 「全ての暴力に反対します」
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- イスラエル軍元兵士が語る非戦論
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社新書
- 書籍発売日
- 2023.12.15
- Reader Store発売日
- 2023.12.15
- ファイルサイズ
- 3.6MB
- ページ数
- 240ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.7 (4件のレビュー)
-
イスラエル軍元兵士として空軍のパイロット候補生にもなったことのあるダニーさんが語る非戦論。
詳細や内容は本書を読んでほしいと思いますので省略しますが、太平洋戦争を兵隊として務めたことのない人がほ…とんどで、何なら自分の祖母世代がギリギリ空襲を体験したくらいの今の世代にとって、徴兵制があった日本、原爆が投下された唯一の国日本、たくさんの人々が戦争で犠牲になったことは記録や学校で習うことはあっても、イマイチ実感が湧かないもの。
私もそんな1人です。
語り手であるダニーさんは、イスラエル出身で、ユダヤ人。
ナチスにより数え切れないほどの多くユダヤ人がユダヤ人であるという理由だけで収監され、大量虐殺を受けた民族です。
そんな歴史をもつ彼らが、今や、お茶の間のニュースで聞かない日はないであろうガザ地区に武力行使をし、多くのパレスチナ人を殺害している。自分たちの国を守るという名目のために。
そして、イスラエルとパレスチナの話だけの話ではないということ。
実は日本も同じような道を辿る可能性も十分にあるということです。
日本も、世界で唯一、核爆弾を戦争に使われて、核により死者を出した国です。
そんな国で、核の脅威を知っているはずなのに、今や防衛のために核を持つべきだと主張する人もいる。
防衛のためならば、敵の基地を先制攻撃することも可能ということまで議論しています。
理由は、いつかロシアや中国あるいは北朝鮮がアメリカと戦争状態になり、日本が戦争の舞台になるかもしれないから防衛しないといけないため?です。
しかし、本当にそんなことが必要なのか?武器も必要なのか?
その武器で相手国のなんの関係もない一般人が、老若男女や子供が死ぬかもしれないというのに。
本書はこれから日本で起きることなのかもしれない話として読んでいただきたいなと思います。
さて、そんな本書で私が思ったのは、ダニー氏の言うことももっともだなと思うのですが、私も幼い頃には勧善懲悪の仮面ライダーや地球の平和を守るために戦う戦隊モノを見てきたせいか、もし、他所の国が日本に武力侵攻してきたら、自分の家族を守るために何ができるだろうか、侵攻を食い止め追い返すために戦うことを選択しそうだなと思いました。
私の愛国心なんか、サッカーやオリンピックの時などに日本代表を応援する程度のものですが、それでも自分が住んできた土地を武力で他所の国の人に奪われるのは耐えられないと思います。
そして、私の愛する人たちが奪われたら、当然報復する、もしくは相手にも同じ気持ちを味あわせたいなと思うだろうなと。
そう思うせいか、論理的ではなく感情的に私自身は100%賛同はできないなと読んでいて思うところです。
しかし、私自身も選挙にいくものの、今の日本の政治には期待していない、誰が政権でも良いし、自分の生活によほど何かが起こらない限り、このままでも良いという無関心なところがあります。
でも、本当に私達が平和を望むのであれば、平和を実現する国のリーダーを育てあげないといけないなというのは本当にその通りで、それができるのは選挙権をもつ一般市民である我々だということはしっかりと認識しないとなと思いました。
そして、今の私ができることは、もっと政治に関心をもって政治の話を忌憚なく話し合うこと。
戦争を始めるのは国ですが、戦争のない世界を実現するためには、その国民たちの相手の国に対する想像力と持っている選挙権の行使なのかもしれません。続きを読む投稿日:2024.02.05
武力で争いは止められない、復讐は復讐を呼ぶとその通りのことを言われているが、身近に犠牲者が出ている著者の言葉は重い。また、自分も過去は愛国心の名のもと正義と感じていたと認めている点がすごい。
同朋から…裏切り者と言われても自分の信念に、則り覚悟を持って行動しているところに共感を覚える。続きを読む投稿日:2024.03.23
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。