親切で世界を救えるか ぼんやり者のケア・カルチャー入門
堀越 英美(著)
/太田出版
作品情報
なぜ一鬼の頸(くび)が斬れない剣士・胡蝶しのぶは子どもたちの人気者になったのか?
『エモい古語辞典』『不道徳お母さん講座』『女の子は本当にピンクが好きなのか』の著者、注目の最新作。
『鬼滅の刃』から『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『すずめの戸締まり』『ミッドサマー』『コンビニ人間』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』――現代のポップカルチャーを支えるキーワードは、「ケア」。
流行りの「ケア」ってちょっと難しそう・・・・・・?
でも、私たち大人だって、人に優しく、思いやって生きていきたい。
「ケア」=抑圧的で退屈でつまらない 虚無と冷笑の時代を終わらせ、
「ケア」できる人=かっこいい! の時代へ。
●愛される「学級委員的」キャラクター、竈門炭治郎と胡蝶しのぶ(アニメ『鬼滅の刃』)●「経済人」予備軍として扱われる大学生、責任主体とみなされない主婦(『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』)●ヒロインは家父長制にとらわれた退屈なお母さん(映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)●家父長制の国のハロウィン 暴動からボン・ジョヴィへ(統一教会との関連が取りざたされる「家庭教育支援条例」と岸政彦『断片的なものの社会学』)●コントロールできない人生とナラティブ・セラピー(アニメ『平家物語』)●親切≠道徳 絆ではなく親切で繫がるには(映画『すずめの戸締り』)
ネットで話題の連載が待望の書籍化。
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商品情報
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この作品のレビュー
平均 4.1 (9件のレビュー)
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ケアの話、親切の話、発達障害の話。テーマは多岐にわたっていますが、その中で出てきた、社会がケアや人間にお金を注いでこなかった、という問題意識が、自分の近頃考えていたことに重なって、びっくりしました。同…じことを思っている人がいるというのは心強いものです。続きを読む
投稿日:2024.02.04
大学図書館で何気なく手に取った本。特段、興味のある分野でもないので、なぜ手に取ったのか思い出せない。おそらく「親切で世界を救えるのか?」→いやそんな甘っちょろくない、どんなしゃらくさいことが書いてある…のかと思って、目次を見た際、マンガ『鬼滅の刃』や小説『コンビニ人間』、映画『ミッドサマー』といった「お!」と思えるような作品が並んでいたからかも。
「ケア」という言葉から想像できるのは、福祉や医療というイメージで、これまた私の興味範囲外だったりするわけで、しかし、読み進めるにつれて、いやいやそういったことよりも、もっと深い部分で語られている、とのめりこんでいった。
この本のp.16に「ケアの倫理とは、儒教道徳のように秩序を守るために一般化された原理ではなく、それぞれ異なる他者の感情を想像し、配慮し、手を差し伸べるといった具体的な実践に価値をおく倫理である。」
とある。しかし、これを読んでもイマイチわかりにくい。だから、この著者はエンタメ作品や、自分の子どもの例など、身近な出来事に引き寄せて、「ケア」を解説していく。現在、日本や世界で起きている様々な哀しい出来事に通じるものがあるようにも感じた。
なぜ、私が惹かれたのか?それは、図書館、特に公共図書館というシステムがこの社会にとってどういう役割を担っているのかや、海辺の図書館を構想するなかで大切にしてきたこととの親和性が高いからなのではないかと。私にとって図書館とは「誰も拒否しない場である」ということ。
「ケアと図書館」という視点で考えることで、見えてくる何かがありそうと、久しぶりにワクワクしている。続きを読む投稿日:2024.05.09
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