予測不可能な時代に先手を打つ リスク大全
深津嘉成(著)
,東京海上日動リスクコンサルティング(株)(著)
/できるビジネスシリーズ
作品情報
本書には、私たちビジネスパーソンが「自分ゴト」として備えておかなければならないリスク全65種を掲載。それぞれのリスクについて、生命や仕事への影響度合いや深刻度合いを数値化してあるほか、そのリスクによって想定される影響や対策をデータを交えて丁寧に図解しています。リスクというと難しそうなイメージがありますが、私たちに身近な例を用いながら基本から丁寧に解説しているので、本書を手にしたその日からリスクに備えるための準備が始められます。
<本書で取り上げるリスクの例>
災害・事故のリスク・・・・・・地震、豪雨、台風、火災、停電、交通事故、鉄道事故、盗難、通信障害 etc
経営・ビジネスのリスク・・・・・・不祥事、新規事業の失敗、環境法令違反、プライバシー侵害、集団離職、ハラスメント etc
政治・経済・社会のリスク・・・・・・規制緩和、景気変動、株価暴落、原材料の高騰、市場ニーズの変化、炎上、テロ、感染症 etc
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 予測不可能な時代に先手を打つ リスク大全
- 出版社
- インプレス
- 掲載誌・レーベル
- できるビジネスシリーズ
- 書籍発売日
- 2021.06.08
- Reader Store発売日
- 2021.06.08
- ファイルサイズ
- 76.4MB
- ページ数
- 320ページ
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この作品のレビュー
平均 3.0 (3件のレビュー)
-
変化の激しい時代における、リスクへの対処の重要性を知ることができる本です。
コロナ禍で、これまで気づかなかった「不便・不満」を目の前に突きつけられました。
今後はこうした社会課題の解決を目指す、さまざ…まな新たなビジネスが生まれる可能性があります。
経験のない分野・領域で、さまざまなリスクの特性に関する知識、リスクの洗い出し・評価、具体的な対応が威力を発揮することを教えてくれています。
現代で考えられる、災害・事故等、経営・ビジネス、政治・経済・社会の各分野での65の具体的なリスクも紹介されています
多くの方にとって、リスクマネジメントの重要性を理解し、自分に関係のあるリスクは何かを知ることができる1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「『リスクへの対処』は、ほとんどの人が注目していないが、実はあらゆる仕事に共通して必要とされ、仕事ができる人は必ず身につけているスキル。あらゆる仕事にはリスクがあり、そのリスクを誰よりも早く見つけ、誰よりも効果的に対策することができれば、多くの場合、仕事はうまくいく。」
「私たちの日々の仕事や生活は、たくさんの『プロジェクト』の連続と考えられる。たいていの仕事や用事に『期限』『人手』『予算』の制約がある。成功させるにはプロジェクトマネジメントに近い手法が必要で、そこにはリスクマネジメントが不可欠。」
「これからの社会は『正解のない』時代。上司も先輩も正解を知らない。これからは、自ら挑戦、模索し、過去に経験のないことでも果敢に取り組み成功に導くことができる人こそが『仕事ができる』人になる。プロジェクトマネジメントが必要であり、その際に不可欠な要素がリスクマネジメント。これからはリスクを知らなければ『生き残れない』時代。」
→リスクマネジメントは、行政やビジネスだけに必要なものではなく、実は私達の日常の生活にも関わっています。なかなか意識しにくいですが、普段の生活の中で、リスクの洗い出し、大きさの評価、対策の検討ができれば、ビジネスでもそれが生きてくるようです。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・不安を根本的に解決したいと思えば、「あえて立ち向かう」しかない。あえて目を凝らしてよく見る、その正体を解像度高く理解することで、過度に恐れず、「正しく恐れる」ことができるようになる。それでこそ、本当の意味で不安に対処できるようになる。
・コロナ禍は、これまで気づかなかった「不便・不満」を目の前に突きつけた。今後はこうした社会課題の解決を目指す、さまざまな新たなビジネスが生まれる可能性がある。経験のない分野・領域では、さまざまなリスクの特性に関する知識、リスクの洗い出し・評価、具体的な対応が威力を発揮する。
○リスクとは何か
・「リスクへの対処」は、ほとんどの人が注目していないが、実はあらゆる仕事に共通して必要とされ、仕事ができる人は必ず身につけているスキル。あらゆる仕事にはリスクがあり、そのリスクを誰よりも早く見つけ、誰よりも効果的に対策することができれば、多くの場合、仕事はうまくいく。
・あまりに楽観的すぎて危険に気づかないのも問題だが、過度に不安を感じるのも考えもの。前に進むべき時に進めないと、大事なチャンスを逃してしまう。適度な慎重さを持ちながら必要なときには大胆な行動ができるのが理想的。「正しく恐れる」ことが不可欠。そのためには、多種多様なリスクの性質をできるだけ詳しく知っている必要がある。
・私たちの日々の仕事や生活は、たくさんの「プロジェクト」の連続と考えられる。たいていの仕事や用事に「期限」「人手」「予算」の制約がある。成功させるにはプロジェクトマネジメントに近い手法が必要で、そこにはリスクマネジメントが不可欠。
・議論する第一歩は、リスクが「誰/何にとってのものか」の確認。ビジネスパーソンにとってのリスクで大きなものは、命、仕事、会社の3つ。所有物、守りたいものが多いほど、リスクも大きくなる。私たちは、リスクを取り込みながら日々生きている。
・これからの社会は「正解のない」時代。上司も先輩も正解を知らない。これからは、自ら挑戦、模索し、過去に経験のないことでも果敢に取り組み成功に導くことができる人こそが「仕事ができる」人になる。プロジェクトマネジメントが必要であり、その際に不可欠な要素がリスクマネジメント。これからはリスクを知らなければ「生き残れない」時代。
○リスクの基礎知識
・リスクは基本的に無限にあるが、はっきりと認識し、具体的に対処法を考えるには、まずリスクの一覧表を作る「リスクの洗い出し」が必要。目的達成を阻害する事態を考える→起こりやすいもの、影響の大きそうなものを探す、という手順が効果的。
・洗い出しができたら、個々のリスクの大きさを評価して、重要性を見極める。リスクの大きさを決める基本的な要素は「影響度」=悪いこととの深刻さと、「発生頻度」=可能性の高さ。どちらも、人、仕事(職種)、会社(業種・規模)で大きく変化するので、それぞれで評価の目安は違う。
・評価ができたら、次は重要と評価したリスク項目について対策を考えて実行する。対処法は一般的に、「回避(原因を取り除く)」「低減(影響度、発生頻度を下げる)」「移転(保険などでリスクを他人に負担してもらう)」「保有(リスクを受け入れる)」の4つ。2つ以上を組み合わせることも可能。
・何か1つでも2つでも、リスクに備える具体的な動きをしてみる。リスクは未来をコントロールしようとする人間の知恵。決して100%予測などできないし、完璧な対策も存在しないが、何とか予見して、備えようと努力していると、思わぬところで役に立つことがある。小さな努力を積み重ねるのが他人と差をつけるポイント。
・リスクは刻々と変化する。一連の活動を、しばらく経った後で、もう一度最初から「見直す」。新たなリスクが生じると、重要度が変わることもある。リスクへの対処も常に見直し、柔軟に変化させていく必要がある。
○リスクをコントロールする10か条
・常にアンテナを張り巡らす。「他人事」「自分は大丈夫」はない。正常性バイアスに注意する。
・注意深く観察する。隠れているリスクを見つけ出す目を持つ。仮設を立て検証するのは、現代の科学研究の基礎で、非常に重要な考え方。
・整理整頓する。整理されていない場所はリスクを「見えない化」する。
・変化に注目する。ヒト・モノ・カネ・情報の変化がリスクも変化させる。
・慢心に注意する。ほとんどの危機の原因は慢心。個人個人が常に緊張し続ける必要はないが、「これまで何もなかったから」ではなく、一定の緊張感は維持する。
・体調を整える。プロは24時間、隙をつくらない。体調が悪いと、迅速な初動対応に影響が出る。
・悲観的に準備する。危機シナリオを過酷にするほど対応準備が大掛かりになるので、楽観的に準備してしまいがち。
・楽観的に対処する、リスク対応には大胆さが求められる。「想定外」のときに一番やってはいけないのは、絶望し思考停止すること。必要なのは、希望を失わないこと。
・挑戦する。見落としがちなリスクは、「新たな挑戦をしなくなるリスク」。変化の大きい時代では、挑戦することがリスク回避につながる。
・評価・改善する。成功からも失敗からも必ず教訓を得る。リスクマネジメント活動は効果が見えづらく、目的を見失いやすいので、定期的に目的と進捗を管理する。リスクは常に変化していくので、定期的に見直して、最新の状況に対策が合っているか確認していく。
○リスクを考える
・「リスクを0にする」ことを求められがちだが、何かの仕事について、自分の目でその仕事が直面するリスクを真剣に見ていけば、それが非現実的であるかは自ずと理解できるはず。
・多くの人は「転職はリスク」と感じているが、残るのもリスクかもしれないという世の中になってきた。どうすれば、これから自身の望む「働き方」を実現し、持続できるのかを慎重に考える必要がある。少し方向性や方針を変えてみようという「小さな挑戦」が求められている。
・経営者は、悲観的な想定だけでなく、厳しい現実を直視することも重要だと指摘される。その上で、安易な楽観にすがることなく、「最後は必ず勝つ」という確信を持って日々を過ごしていくことを目指したい。
・日本人はリスクを取りたがらないと言われる一方で、運試し(ギャンブル)は好きだが、分析力を競い合う賭け(ベッティング)を好まない、という見方もある。自然を支配しコントロールする、という自然観を持つ欧米人と異なり、日本人には自然と共生し自然に身を任せて生き残っていく発想が合うから、との指摘もある。文化的背景はどちらが優れている、とみる必要はないが、自身の生き方・考え方を振り返ってみることもリスクマネジメントでは有用かもしれない。続きを読む投稿日:2021.09.21
リスクとは、将来のいずれかのタイミングで悪いことが発生する可能性。正しく恐れるため必要な多様なリスクの性質について、災害・事故等、経営・ビジネス、政治・経済・社会のカテゴリーに分類した65種を詳述。
…
企業向け、読むというよりリファレンスとして常に手許に置くような本。パラパラと眺めていると、こんなにたくさんのリスクに囲まれているんだと再認識させられます。続きを読む投稿日:2023.01.05
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。