切なくそして幸せな、タピオカの夢

• 

  レビューネーム未設定

  吉本ばななさんの優しい文章と、Soupy Tang（すーぴー・たん）さんの温かい絵が、疲れた心をふわっと包んでくれる。
  
  大人の絵本、という雰囲気のエッセイ。
  本屋さんで一目惚れした本です。
  優しい色…使いのイラストがとても素敵で、繰り返し読みたくなる。
  
  “人生は一度だけ。なるべく幸せでいた方がいい。
  　なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい。”
  
  一、
  恋人と食事をする緊張感がだんだん、なにも気にしないでリラックスして食べることができる時間へと変わっていく。
  そんな、他人が家族になっていく時間。
  
  二、
  子供の頃の、父とのご飯にまつわるエピソード。
  “おふくろの味”　“味のふるさと”
  
  私の懐かしい味は、
  母が作る鰯のつみれ汁、ウインナーの入ったポテトサラダ、かなぁ。
  
  三、
  小さな子供と過ごした日々。
  まるで小さな巣の中の生き物のように、いつもくっついていた。
  子供がうちに毎日帰ってくる日々。カウントダウンは始まっている。
  
  家族のために夕食を支度する毎日。
  そっか、カウントダウンかぁ。
  もっと大切にしよう。
  
  あとがき、
  “だから、人生はすばらしいなと思う。
  　なにひとつ、虚しいものはない。”続きを読む

  投稿日：2022.09.01

• 

  coco

  図書館でみつけて何気に借りた本。
  ばななさんのエッセイと、Soupy Tangさんの柔らかく暖かなイラストが、心地よく心に入ってくる。
  小さな子供の手や身体の暖かさや、ぴったりとくっついて離れないちょ…っとした煩わしさを思い出し、それでも幸せな時を過ごしてきたことを大切にしたいと思った。続きを読む

  投稿日：2024.04.11

すべてのレビューを見る