人工知能は私たちを滅ぼすのか
児玉哲彦(著)
/ダイヤモンド社
作品情報
AIはどこから来て、何を変えるのか? ITの専門家がコンピューターの進化論から、この先必ず訪れる驚愕の世界を描く。福岡伸一氏推薦!「2045年、人工知能の発達は人間の手を離れ、独自の進化段階に入る。以降、人間はあらゆる問題から解放される。あなたは本書の最終章を受け入れられるだろうか?」
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商品情報
- シリーズ
- 人工知能は私たちを滅ぼすのか
- 著者
- 児玉哲彦
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - コンピュータ・インターネット
- 出版社
- ダイヤモンド社
- 書籍発売日
- 2016.03.17
- Reader Store発売日
- 2016.03.21
- ファイルサイズ
- 8.7MB
- ページ数
- 328ページ
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この作品のレビュー
平均 3.7 (15件のレビュー)
-
小説を混ぜながら、現在のAIに至る歴史から、2030年までに可能性がありそうな設定を考慮して話は進む。
2045年の特異点(シンギュラリティ=AIが人間が考えられる以上のことを考え出す年)とは一体ど…んな時代になっているのかの輪郭を探る。
物語の部分だけ読んでも非常に面白いし、天才数学者の話からロボットやAIにおけるアップダウンな歴史を紐解いていくのも非常に面白い。
我々が想像できる、ターミネータのようなAIとは少し違った展開になりそう。 そして、2030年にはiPhoneは昔のものになっていたり、小型化したりクラウド化したAIロボットが一人一台与えられてるという設定は、どこかそんなに現実離れしていないように思える。
読み応えがあり、面白く、飽きない本。
AI入門書としてオススメ。
この10年でまた世界はガラリと変わるのかも。
神の領域に近づくのか、はたまた、、。続きを読む投稿日:2016.08.27
個人的にはすごく面白く読めたのに、AMAZONレビューは辛口批評が多かった。
まさに賛否両論!(賛のレビューも多かったのは事実)
表現方法にケチを付けたい人がいるのも分かる。
本の構成が少し凝っていて…、
「聖書の引用」
「未来で暮らす女子大生ナミとA.I.D.の物語部分」
「100年間のコンピューターの歴史の解説部分」
の3種をミックスさせて展開されていく。
わざわざ聖書を引き合いに出す必要あるの?
(というのが否のレビューの大半)
未来を暗示した内容が聖書には書いてある、と説明しているのだが、確かにこじつけ感は否めない。
ただ、100年間のコンピューターの歴史はさらっと読めるし、知識として持って置くことは意味があった。
「機器の開発の歴史」というよりは「どういうつもりでコンピューターを作っていったのか?」という解説になっているので、「なるほど」感がある。
ついつい忘れがちであるが、確かに今のPC・スマホ含めて全てのコンピュータが「0・1」の二進法で作られていると思うと、改めて最初に考えた人のすごさを感じてしまう。
なぜ、スイッチのON・OFFだけで、すべての計算が出来るはず、という理屈に思い至ったのか?
人間の脳(つまりは人工知能につながるのだが)すらも、「0・1」で表現できるはずだという未来を予見出来た能力。
歴史は、ムーアの法則による、高速化、そこからネットワーク化、さらにはクライド化を説明する。
AIは最近になってこそ流行っているが、元々はコンピューターで実現しようとしていたのがAIだったってこと。
つまり「AIを作ろうとしてコンピューターを作った」のだ。
当時はハードもソフトもそこまで高性能になれなかったので、当然計画は何度も頓挫していく。
それがようやく最近になって、機器の進化によって実現可能性が出てきた、という話なのだ。
未来人のナミの生活は、少し前ではSFの話に見えただろうが、今読むと違和感は全くない。
確実にこういう社会になっていくだろうことは想像に難くない。
それもそんなに遠い未来ではない。
10年かからない数年後の話。
ほんの数年後、我々がどうなっているのか?
未来を前向きに捉えたいところだ。
(2018/7/20)続きを読む投稿日:2020.08.03
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