フェルドマン博士の 日本経済最新講義
ロバート・アラン・フェルドマン(著)
/文藝春秋
作品情報
誰でもわかる日本経済の問題点を徹底的に分析!
テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の人気コメンテーターで、モルガン・スタンレーMUFG証券の日本担当チーフエコノミストが、日本経済復活のポイントをやさしく解説。人口問題、社会保障問題、エネルギー問題、労働問題を取り上げ、その具体的な解決策を提案します。
第1章 世界経済と日本
第2章 アベノミクスの評価と今後
第3章 エネルギー政策を考える
第4章 働きやすい労働市場にするために
第5章 少子高齢化の煉獄
第6章 地方再生と教育改革の進め方
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商品情報
- シリーズ
- フェルドマン博士の 日本経済最新講義
- 出版社
- 文藝春秋
- 書籍発売日
- 2015.11.25
- Reader Store発売日
- 2015.12.04
- ファイルサイズ
- 1.2MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 3.7 (27件のレビュー)
-
とても読みやすく今の日本経済がわかる本だった。
日本の強みは、農業と技術。オランダとの比較。オタク的要素。これをグローバルに換金していけるかがポイント。日本の弱みは、人材育成。年寄りに金かけすぎて、…若い人に金を使えていない。
アベノミクスは、デフレ脱却、財政再建、成長加速という三つの目標に対して、金融政策、財政政策、構造政策というツールを噛み合わせて利用。順に、ケインジアン型政策、マネタリスト型政策、ソロー型成長戦略。
金融政策の判断は、常用雇用労働者の時間給を見る。うまくいっている。
政策と景気の絡み合いは、CRICサイクルで見る。危機(Crisis)、反応(Response)、改善(Improvement)、怠慢(Complacency)。
消費者物価指数は、食品とエネルギーの項目を除いた数値で見ること。賃金と相関性が高い。
対GDP比率と成長率の間に相関があるのは、研究開発費。2%の実質成長率を達成するには、研究開発費をここ十年の平均値3.3%から6.5%に引き上げる必要がある。金額に直すと17兆円の追加。
経済について考えるとき、エネルギー問題は突出して重要。日本のエネルギー価格はアメリカの2倍以上高い。家庭用の電気代が2倍、産業用の電気代は2.7倍、家庭用の天然ガス代が4倍、産業用の天然ガス代が7倍。
省エネ技術は将来性がある。家庭と商業施設でのエネルギーの使い方に課題が多くあり、ここにビジネスチャンスが埋もれている(例えば窓のサッシをアルミから樹脂に変える)。
雇用と労働を考えるときの大原則は2つ。「同一労働同一賃金」と「適材適所」。これらから外れると経済効率が損なわれる。これには労働移動の自由があることが必要。
日本の出生率は1.42だが、未婚女性の大多数は子供を産んでいないこと、また未婚女性は37.5%いることから考えると、既婚女性の出生率は2.2。
社会保障に使っている金額は、内閣府が出している「国民経済計算(GDP統計)」の中の「一般政府」い見る。これは国際基準に準拠している。社会保障基金の歳入は62.7兆円。歳出は127.5兆円。年金が59兆円、生活保護が9.6兆円、医療費が40.9兆円、介護費用が17.9兆円。これに対して、エネルギー政策に使っている金額は1.2兆円。
これから先英語は絶対に必要。早く身につけるべき。留学は早いほどいい。好奇心や感受性の豊かなうちに経験する。これは小学生から中学生の間くらい。種まき的な意味で、親もしくは教師同伴で2週間程度海外に行くのもあり。高校生になったら1年間の留学。大学生になったら英語でスピーチする技術を学ぶ。
年初からとても有意義な本を読んだ。これをベースに自分なりの考えを持ったり、今年の目標に組み込んでいけるようにしたい。続きを読む投稿日:2016.01.05
まさに現在の日本の経済についての論評
実感とはちょっとずれているような気がするが。
まさに現時点の事情に合わせた時評なもので、わずか半年後に読んだだけで、ズレが生じている。
長期的に参考にするような本…ではない。続きを読む投稿日:2019.05.21
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