一線の湖
砥上裕將(著)
/講談社
作品情報
小説の向こうに絵が見える! 美しき水墨画の世界を描いた物語
水墨画とは、筆先から生み出される「線」の芸術。
描くのは「命」。
20万部を超えたメフィスト賞受賞作『線は、僕を描く』に続く、水墨画エンターテイメント第二弾!
主人公・青山霜介が、ライバル・千瑛と湖山賞を競い合った展覧会から2年が経った。
大学3年生になった霜介は水墨画家として成長を遂げる一方、進路に悩んでいた。
卒業後、水墨の世界で生きるのか、それとも別の生き方を見つけるのか。
優柔不断な霜介とは対照的に、千瑛は「水墨画界の若き至宝」として活躍を続けていた。
千瑛を横目に、次の一歩が踏み出せず、新たな表現も見つけられない現状に焦りを募らせていく霜介。
そんな折、体調不良の兄弟子・西濱湖峰に代わり、霜介が小学一年生を相手に水墨画を教えることになる。
子供たちとの出会いを通じて、向き合う自分の過去と未来。
そして、師匠・篠田湖山が霜介に託した「あるもの」とはーー。
墨一色に無限の色彩を映し出す水墨画を通して、霜介の葛藤と成長を描く、感動必死の青春小説!
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この作品のレビュー
平均 4.2 (119件のレビュー)
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湖の絵を見たい!
『線は、僕を描く』の続編。主人公の青山君(もはや横浜流星で脳内再生)は相変わらずネガティブ思考で、過去の不幸な境遇から立ち直れないままでいる。その上、様々なアクシデントに見舞われ、まさに身も心もボロボ…ロ。そんな彼を温かく支えてくれる周囲の人たち。水墨絵を描くときの筆遣い、墨汁、紙質、筆の毛先まで細部にわたり描きこまれているため、やや冗長すぎるきらいがあるが、そのおかげでどんな絵を描いているのか映像としてイメージできる。果たしてイメージ通りの絵なのか答え合わせをしたいので、これも映画化を期待したい。続きを読む
投稿日:2024.05.06
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「線は、僕を描く」
横浜流星さん主演で映画化。
……の【続編】って知らずに、こちらから読んでしまった、、
それでも感動する、美しい作品。
『水墨画』の絵師であり現役の大学生、青山霜介。
彼の葛藤…が描かれる。
両親を亡くし水墨画に出会った彼(こちらは前作に書かれている)が、壁にあたった心境や将来の進路など、もやもやした様が出ている。
水に放たれた墨が出すような、とりとめもないものが漂っている。。
生きているようで実態がないような、時間だけが通り抜けていくような感覚……
彼には「主体性」がない。
それでも水墨画には愛を感じる。描きたいという気持ちが残っていたのが唯一の彼の意思。
どんな世界でも、極めると壁に当たる。
彼は「筆を置け」と言われ焦燥するが、よけいに空回りしていく姿がつらい。
彼を慰める家族はおらず、孤独とむきあうしかない。
彼の一人称で綴られているので、内面からの声は感情がなく苦しい。
他人からみれば「疲れているときはすこし離れる」のが良い案だと思えても、ガラスの部屋に閉じこもった彼の心には届かない。
しかし彼のまわりには静かに見守る人がいる。しかも何人も。
本人は気がついていないけれど、大きなぬくもりに囲まれている。
子どもたちに教える授業は、刺激的な経験だった。
自由で気ままで、心の思うまま描く
こんな当たり前を、6、7歳の子どもがいとも容易く描いていく、しかも楽しく。すべては遊びになるーー
彼の母は小学校の教師として、子どもたちの成長を見守る人であった。
師は多くを語らないけれど、存在が大きい。
彼の心と筆とが呼応しながら、ゆっくり時間をかけて変化していく。
ラストは春の訪れを感じる頃。
5つの花が開き、光を浴びる。
それはそれは素晴らしいお膳立てで、箸を持つ手のように、そっと。
ーー
作者 砥上裕將(とがみひろまさ)さんは水墨画家。
なので、これだリアルな描写ができることに納得!
共作?数人で作品を描くこともあるのに打ち合わせなし?に驚いたし、感動した。
森羅万象をえがく無の境地にはいったシーンは、凡人には到底たどり着けない、、
水墨画自体がそれほど一般的なアートとして馴染んでいないので、道具や用語もピンとこない……
(↓前作の公式サイトに解説あり!わかりやすい)
https://senboku.kodansha.co.jp/
前作を知らなくても感動を得られるけれど、なぜ水墨画に出会ったのか、なぜここまで虚無になったのか、など疑問を感じながらの読書だった。
もう一度、通しで見直したい!続きを読む投稿日:2024.05.22
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