失踪者
下村敦史(著)
/講談社文庫
作品情報
2016年、ペルーはブランカ山群。山岳カメラマンの真山道弘は単身シウラ・グランデ峰を登っていた。10年前、クレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を迎えにきたのだ。クレバスの底に降り立ち、樋口を見つけ出した真山だったが、遺体の顔を覆う氷雪を落として驚愕する。極寒のクレバスに閉じ込められた遺体は、歳を取ることなく凍りついてしまうはず。しかし、樋口の顔は明らかに10年前より老いていたのだ!
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商品情報
- シリーズ
- 失踪者
- 著者
- 下村敦史
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社文庫
- 書籍発売日
- 2018.09.14
- Reader Store発売日
- 2018.09.14
- ファイルサイズ
- 0.2MB
- ページ数
- 448ページ
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この作品のレビュー
平均 4.1 (18件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
3日前に読み終えた著者の山岳ミステリー「生還者」からの続け読みとなりましたが、しっかりと完成度が上がってますねぇ〜(^^)
レビューの続きを読む
同じ山岳ミステリーですが、登場人物も含めて全く別の作品で決して前作の続編ではありません。
主人公は真山道弘、助演が真山の親友である樋口。
10年前の転落事故でクレバスに置き去りにした樋口を真山が迎えに行くシーンから物語は始まります。
クレバスの底で発見した樋口の遺体は10年前より歳を重ねていた。
これが本作最大のミステリー。
その謎を解き明かす為、真山は樋口の過去を追うことを決意する。
そして、2人が山岳部に所属していた過去へと物語は遡り、過去と現在を行き来しながら進んでいきます。
前作「生還者」では少し物足りなく感じた山岳シーンも登山なんて縁もゆかりもない私にも本作ではリアルに伝わってきました。
何より胸を打つ熱き友情。
孤高の天才クライマー樋口が唯一ザイルを繋いだ真山道弘(樋口はヤマミチと呼ぶ)、出会い、別れ、死別...
決してハッピーエンドな物語ではありません。
しかし、それ以上に熱いものを感じさせてくれました。
説明
内容紹介
2016年、ペルーはブランカ山群。山岳カメラマンの真山道弘は単身シウラ・グランデ峰を登っていた。10年前、クレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を迎えにきたのだ。クレバスの底に降り立ち、樋口を見つけ出した真山だったが、遺体の顔を覆う氷雪を落として驚愕する。極寒のクレバスに閉じ込められた遺体は、歳を取ることなく凍りついてしまうはず。しかし、樋口の顔は明らかに10年前より老いていたのだ!
ありえない、そんなはずはない。
10年前、あいつは死んだはずだった――
極寒の氷雪峰に置き去りにされ、
“時”とともに氷漬けになったはずの友。
しかし、対面した遺体は明らかに歳をとっていた……
2016年、ペルーはブランカ山群。山岳カメラマンの真山道弘は単身シウラ・グランデ峰を登っていた。10年前、クレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を迎えにきたのだ。ずいぶん待たせて悪かったな――クレバスの底に降り立ち、樋口を見つけ出した真山だったが、遺体の顔を覆う氷雪を落として驚愕する。極寒のクレバスに閉じ込められた遺体は、歳を取ることなく凍りついてしまうはず。しかし、樋口の顔は明らかに10年前より老いていたのだ。なぜだ、ありえない。まさか、樋口はあの時生還していたのか?ならばなぜ連絡をよこさなかった?そしてなぜ同じ場所で命を落としている?樋口、お前は一体何をしていたんだ?
親友が過ごした、謎に包まれし“歳月”。
真相にたどり着いたとき、あなたはきっと胸を熱くする。
注目の乱歩賞作家が仕掛ける、哀しき罪と罰。
『生還者』につぐ感涙必至の山岳ミステリー!
内容(「BOOK」データベースより)
十年前の転落事故でクレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口を迎えに、シウラ・グランデ峰を登る真山道弘。しかし、氷河の底の遺体を見て絶句する。氷漬けになっているはずの樋口は年老いていたのだ!親友に何があったのか。真山は樋口の過去を追う。秘められた友の思いが胸を打つ傑作山岳ミステリー。
著者について
下村 敦史
1981年京都府生まれ。2014年に『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。同作は「週刊文春ミステリーベスト10 2014年」国内部門2位、「このミステリーがすごい! 2015年版」国内編3位と高い評価を受ける。同年に発表した短編「死は朝、羽ばたく」が第68回日本推理作家協会賞短編部門候補に、『生還者』が第69回日本推理作家協会賞の長編及び連作短編集部門の候補となった。他の作品に『難民調査官』『サイレント・マイノリティ 難民調査官』の「難民調査官」シリーズ、『真実の檻』『失踪者』『告白の余白』『緑の窓口 樹木トラブル解決します』『サハラの薔薇』『黙過』がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
下村/敦史
1981年京都府生まれ。2014年に『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。同作は「週刊文春ミステリーベスト10 2014年」国内部門2位、「このミステリーがすごい!2015年版」国内編3位と高い評価を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)投稿日:2022.12.14
最近のお気に入り、下村さんの本を続けて読了。
山岳ミステリーは「生還者」以来の半年ぶり。登山用具の名前を調べては、あーそうだった、と思い出すw
少し予想できてしまったので大きな驚きはなかった。友情に…感動、だけど登山家って自分勝手よね…
結末は「生還者」の方が好きだけど、「失踪者」の方が現実味があると思った。
今回はカンチの名前が一回も出てこなかったけど、敢えてなのかな。続きを読む投稿日:2023.07.27
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