クリスマス・ブックス
チャールズ・ディケンズ(著)
,小池滋(訳)
/ちくま文庫
作品情報
イギリス風ペーソスとユーモアで繰りひろげられるクリスマスのお話二編。原書の持つ雰囲気を生かした落語調の翻訳で、また違った味が楽しめる名作「クリスマス・キャロル」。クリスマス本の二冊目として熱狂的に迎えられた「鐘の音」。風刺雑誌『パンチ』の画家として有名なジョン・リーチらの、幻想性に満ちた挿絵と現実が奇妙に溶けこんだ不思議なファンタジーをどうぞ。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- クリスマス・ブックス
- 著者
- チャールズ・ディケンズ, 小池滋
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくま文庫
- 書籍発売日
- 1991.12.04
- Reader Store発売日
- 2014.07.29
- ファイルサイズ
- 1.7MB
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.5 (4件のレビュー)
-
ディケンズが書いたクリスマスものは『クリスマスキャロル』の他にも数作あって、この中には『鐘の音』という物語も入っている。
最初は新潮文庫の『クリスマスキャロル』を読もうと思ったのだが、何回も読ん…でいるので、たまには違う訳者の本を読んでみた。
たぶん新潮文庫版のほうが訳としては正しいのだと思うけれど、こっちのほうが訳が自由で、たぶん勝手に書き加えていて、落語みたいで、読みやすい。ウケ狙いなのに時折すべっているところがご愛敬。初めて『クリスマスキャロル』を読む人に向いているかどうかはわからないが、また新しい魅力があるのは確か。
『鐘の音』という話は、クリスマスの精霊の代わりに、教会の鐘の精霊が出てきて、『クリスマスキャロル』のスクルージと同じように、主人公の郵便配達人のおじさんを夢の世界へと連れて回る話。このおじさんは娘の結婚に反対して(貧乏人が結婚してもろくな未来はないとお偉いさんに言われて、悲嘆して消極的に反対した)それにより起こる悲惨な未来をひたすら見て回る。
あ〜あ、反対しなきゃ良かった、と改心するところは『クリスマスキャロル』と一緒。スクルージは金への執着と冷酷さだったけど、こちらの主人公は世間へのおもねりと臆病のゆえに不幸に陥る。でも最後には改心して、案の定の展開でハッピーエンドになる。
この「案の定」というのは結構大切だ。クリスマスにハッピーエンドが待っていなかったら、キリスト教徒はいつ幸せになるのだ。山下達郎の歌のような寂しい内容は、たぶんキリスト教徒じゃないから作れるのだ(勝手な憶測)
どちらにしろ、人としての本当に大切なものは何かということを教えてくれる。
人生の幸福と不幸なんて、所詮は心が決めるもの。心が変われば世界も変わる。
来年のクリスマスには、また違うディケンズ作のクリスマス作品を読みたいと思う。続きを読む投稿日:2012.12.23
ディケンズのクリスマス小説「クリスマス・キャロル」と「鐘の音」の2篇を収めた本。
吝嗇家の金持ちであるスクルージを主人公にした「クリスマス・キャロル」、貧しい配達人であるトビー・ヴェックを主人公にし…た「鐘の音」、主人公はそれぞれ対照的ながら、富裕層に対する批判的な叙述は似通ったところがあります。特に「鐘の音」の方は風刺がきいており、「貧乏人の味方」を標榜する金持ちが貧しい人たちに労働の尊さを訴えるあたり、苦笑いがこみあげてきます。
この本を読む以前から「クリスマス・キャロル」の大筋は実は知っていました。というのも、ビル・マーレイ主演の「三人のゴースト」という映画を見ていたからです。この映画がクリスマス・キャロルを下敷きにしている、というのを知ったのはずいぶん後になってからですが。
あらためてクリスマス・キャロルを読んでみて、筋自体はかなり似通っていたんだな、と改めて思った次第です。続きを読む投稿日:2013.10.24
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。