chronoさんのレビュー
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空母いぶき(1)
かわぐちかいじ, 惠谷治 / ビッグコミック
第二次日中戦争勃発?
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日本と中国の領海問題を空母いぶきを題材に描いた第一巻!
専守防衛の自衛隊に就航した空母を中心に、尖閣諸島への上陸を画策する中国に対して日本政府やいぶき艦長秋津がどういう行動に出るのか。特に秋津が潜水艦…やまとの艦長を彷彿とさせる人物なので今後の展開に期待が膨らむ一方、このような事態が現実に生じる可能性がゼロでないため一抹の不安も抱きながら続刊を待ちたいと思います。 続きを読む投稿日:2015.11.15
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高血圧のほとんどは薬はいらない! 50歳・男性で155は正常値
大櫛陽一 / 角川SSC新書
降圧剤は使用するべきか使用しないべきか
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簡単にいってしまえば、高血圧の基準値は製薬会社の以降が多大に含まれているためかなり低く設定されており、実は基準値よりある程度高くても問題なくて、使用状況によっては死亡率が上昇する。ということを統計学的…な結果と共に示した本です。この内容が嘘か本当かは血圧の専門家しか分からないため(専門家でも意見が別れると思いますが)、読んだ個人個人が判断すべきですが、少なくとも、本当に病的で異常な高血圧(180/110)を越えない限り、私が降圧剤を飲むことは無さそうです。 続きを読む
投稿日:2015.05.30
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新釈 走れメロス 他四篇
森見登美彦 / 祥伝社文庫
昔の名作を京都を舞台に現代風にアレンジするとこうなる
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まず面白そうな「走れメロス」を読んだあとに最初から読み直したところ、それぞれの話のバランスがしっかり考えられており、短編集ではなく長編の一つの作品であると思うようになりました。
まず「山月記」で阿呆…な学生が出てきて、「藪の中」では哲学的なタッチに変わり色々と思うところが出てきます。そして作者もノリノリで書いた「走れメロス」で阿呆度が最高潮に達しますが、その後に「藪の中」以上に哲学チックな「桜の森の満開の下」を読むことで何かドーンと心に響くものがありました。最後に作者本人も登場する「百物語」で満足感と共にスッキリ終わります。
個人的には一気読みが最も楽しめる読み方だと思いますが、それぞれ10~20分くらいで読むことが出来るので、別個にゆっくり読んでも楽しめると思います。特に「走れメロス」は「四畳半神話大系」とか阿呆話好きならこれだけのために買っても満足できる作品だと思います。 続きを読む投稿日:2015.07.19
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君は淫らな僕の女王
岡本倫, 横槍メンゴ / 週刊ヤングジャンプ
これで売り上げ上位なのか・・・
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評価は高いようですが、私は好きになれませんでした。
この話はおそらくヒロインを可愛く思えるかどうかが評価に直結している思います。完全にツンだった女の子が強制的に羞恥心なしにデレて性欲の塊になるという点…に私は全く可愛さを感じませんでした。ツンデレは羞恥心を持ってデレるからツンデレなのであって、自制心があっても授業中にバイブ使っているよう女子高生はツンデレではなくただの性欲の塊でしかありませんし、あれだけ多くのエロ描写があっては純愛も何もあったものではありません。
それに、自制心が性欲の抑制にしか働いていないような描写は都合が良すぎます。男子寮で女子が叫んだりしても誰一人部屋に来ることがない。主人公は女子寮から出入りしなければならないはずなのにそこらへん完全スルー。性欲で頭がいっぱいなのに学年一位の学力。その他も含めて設定がガバガバすぎて、同人誌とかエロ漫画誌ならまだしもヤンジャンでこれ出すのか?ってレベルです。でも中高生ならかなり喜ぶかも・・・
表紙に惹かれたのと売り上げ上位ということで購入しましたが、非常にがっかりな出来栄えでした。 続きを読む投稿日:2015.12.15
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【図解】たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく
鳥原隆志 / 中経出版
仕事の要領が悪い方向け
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この本は仕事に対して「どう取り組んだら良いのか」を図と文章で分かりやすく説明したものです。一言でいえば、どうすれば要領が良くて仕事が出来る人になれるかの示した簡易な指南本です。特に私のように結果を出し…ているつもりでも「もっと深く考えて!」と言われ続けて逆に思考が停止してしまったような人にとっては、とてもありがたい本だと思います。 続きを読む
投稿日:2015.05.30
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監獄学園(1)
平本アキラ / ヤングマガジン
「シリアスな笑い」の代表作
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3巻無料キャンペーンやってたのでとりあえず先入観無しで読んでみるかって感じで読み始めましたが、気がついたら全巻買ってました。タイトルや表紙に騙されましたが、これは学園(ラブ?)コメディーマンガなのです…ね。
どこが面白いのか考えてみると、バクマン。で「シリアスな笑い」を入れるという表現がありましたが、このマンガの面白さは「シリアスな笑い」に尽きると思いました。個性的な登場人物達は常に大真面目かつ全力で行動しているのにそれが上手い具合にコメディになっていきます。話やギャグ自体に目新しさは無いような気はしますが、テンポ良くスムーズに、そして新しい人物や(主に変態チックな)要素がどんどん増えながら進んでいくので飽きません。これだけ王道のギャグをストレートに表現して、しかも面白いというのが評価ポイントです。 続きを読む投稿日:2015.07.19