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naonomuさんのレビュー
いいね!された数27
  • ようこそ、わが家へ

    ようこそ、わが家へ

    池井戸潤

    小学館

    月9でどう描かれるのか

    月9でドラマ化されるとのことで、読んでみました。 銀行の出世争いから離脱し、取引先に出向した主人公を巡り、社内とプライベートで同時期に問題が起こります。 個人的には、家族の描写をもっと丁寧に、深く展開した方が面白くなると思ったけど、逆にさらっと読むことができました。 やっぱり銀行ネタの方が得意なのかなと思いましたが、誰にでも起こりうる「ゲーム」は、日頃の自分の言動を注意せねばと十分に考えさせられました。 ドラマと小説では設定が微妙に違いますが、小説でテンポよく進むストーリーがどう描かれるのか、楽しみです。

    9
    投稿日: 2015.04.19
  • 神々の山嶺(下)

    神々の山嶺(下)

    夢枕獏

    集英社文庫

    ただただエベレストに圧倒されます

    上巻はミステリーの要素が強かったですが、下巻はいよいよ最高峰のエベレストへの挑戦。 無謀な挑戦をカメラマンとして追っていくも、難攻不落のルートに対する自力の不足、死と隣り合った時の限界ギリギリの描写が、山に対する人間の小ささを感じさせられます。 上下巻一気に読破し、エベレストのスケールに圧倒され、せめてネパールでエベレストを拝みたいと思いました。

    3
    投稿日: 2015.03.07
  • 神々の山嶺(上)

    神々の山嶺(上)

    夢枕獏

    集英社文庫

    展開が早い

    映画化されるとのことで、読んでみました。 単なる山岳小説ではなく、どこにでもいそうな煮え切らない主人公である30男の人間臭さ、史実に基づくミステリー、エベレストの圧倒的なスケール、全てがテンポよく展開し、山に詳しくなくても、一気に読みきれます。

    2
    投稿日: 2015.03.07
  • 恋

    小池真理子

    ハヤカワ文庫JA

    物悲しさと深い感動

    殺人を犯し、まだ若くして死の淵に立った主人公が語る、一生に一度の恋の物語。屈折しているようでピュアすぎたからこそ、異形な恋に悩み、惹かれたんだと思います。 犯罪後、主人公が抱え続けた絶望的な孤独を理解する程、ラストの真実に感動すると共に、深い悲しさを感じる作品です。

    2
    投稿日: 2015.02.05
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

    ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

    辻村深月

    講談社文庫

    うわぁ

    一見、母殺しの幼馴染みを探すストーリーに見えますが、その背景にある2人の幼馴染みの女性とそれぞれの母娘関係を対比的に描くことで、家族の在り方を問う物語。 同時に決して都会とはいえない地元で生きることを選び、同世代の女性同士の関係性も、嫉妬や虚栄、不干渉など表面的な関係から掘り下げて丁寧に描写されています。 なぜフリーライターである主人公が幼馴染みを探すのか、少しずつ解明されていき、作品の題名が何を意味するのか、その奥に母の測りしえない愛情を感じる。 作品の素晴らしさとは離れ、私も主人公と同世代の娘だからこそ、2人の母との関係に色んな意味で「うわぁ」と感じました。

    0
    投稿日: 2015.01.29
  • 対岸の彼女

    対岸の彼女

    角田光代

    文春文庫

    「女」の鋭い考察

    2人の同い年の女性の現在と過去を交錯させながら、女の様々な姿を写し出す。 群れたがる女、仲間外れする女、男の気を誘いたい女、廻りと距離を置きたい女、娘を理解出来ない母、大人になりきれない母、自分の嫌なところに似た娘を疎く感じる母、嫁を評価しない姑、、等々、どこにでもいる、誰もが持っている嫌な「女」の側面が相次ぐ。 主人公は悩んで、自己嫌悪に陥って、将来が見えなくなった時、一つの回答にたどり着くのだが、私には少し唐突だったけど、物語全体のテンポもよく、すーっと心に入ってくる、そんな小説でした。

    0
    投稿日: 2015.01.23
  • 翳りゆく夏

    翳りゆく夏

    赤井三尋

    講談社文庫

    さくさく読めます

    閑職の元記者の視点を軸にしながらも、テンポよく色々な登場人物の視点で進みます。 最初は何の面白味のない過去の事件を洗い出すところから、有能な元記者の執念と閃きで思わぬ方向に事件が進んでいきます。 様々な場面にヒントが散りばめられているので、9割読めばなんとなくのストーリーが分かるものの、いやまさかという自分の考えを否定してしまう程、巧妙な登場人物の描き方は、筆者の綿密なストーリー設計に感服です。

    3
    投稿日: 2015.01.22
  • 蜩ノ記

    蜩ノ記

    葉室麟

    祥伝社文庫

    新しい武士像

    歴史小説だと、武士は正義の味方だったり、ヒーロー的な扱いが多いが、現代でいえば単なる会社員(公務員)。お互いの足を引っ張ったり、目上の者に媚びたり。藩士に対して義憤を抱く百姓の気持ちがひしひしと伝わってくる。 その中で、信念を貫き、歴史に真摯に向き合い、武士として、父として、夫として義を通す主人公秋谷の姿は、切腹監視役の藩士とともに読者も感情移入させるに足る、尊厳のある人物。 久しぶりにじっくり読み、静かに感銘を受ける作品でした。

    3
    投稿日: 2015.01.16
  • エチュード 警視庁捜査一課・碓氷弘一4

    エチュード 警視庁捜査一課・碓氷弘一4

    今野敏

    中公文庫

    さくさく読めます

    筆者の警察小説はSTが有名だけど、今回も現場慣れしていない心理捜査官が出てきて、ST的な流れかと思ったが、この心理捜査官はとても優秀だけどどこか頼りない、儚げともいうべき、美しい女性であり、どんちゃん騒ぎ感のあるSTシリーズとは一線を画す作品でした。 でも最後のトリックは予想的中しましたv

    2
    投稿日: 2015.01.07
  • イニシエーション・ラブ

    イニシエーション・ラブ

    乾くるみ

    文春文庫

    期待程では。。

    なにやら売れている本だということで、読み始めたものの、確かにラスト2行であれっと思いますが、この程度かとも思う。 きっと、ラスト2行への絶賛の声を読んで、かなり期待値が上がってしまったからでしょう。 注意深く最初から読んでいれば、もしくは穿った目で読んでいれば、トリックにはすぐ気づくし、さらっと読んでると、え、どういうこと!?もう一度読むの面倒とも思う。

    3
    投稿日: 2014.12.31
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