
雀蜂
貴志祐介
角川ホラー文庫
おもしろいけど、最後は余計じゃない?
冒頭から、主人公と雀蜂の戦いが始まります。息つく間もなく襲ってくる雀蜂に主人公は、次から次へと手を打ち続けます。その攻防は映画を見ているようでおもしろい。最後は自分に罠をしかけた裏切り者?に逆襲します。この後にどんでん返しが… 最後はいらなかったんじゃないかな?サスペンス要素だけでよかったと思います。
1投稿日: 2014.01.18
貴族探偵
麻耶雄嵩
集英社文庫
こんな探偵見たことがない!
新本格化の作家、麻耶雄嵩が作り出した推理をしない探偵の登場です。もっぱら仕事(5つの短編)をするのは、執事、メイド、運転手で”貴族探偵”は推理をするように彼らに指示するだけ。とても斬新な主人公です。大団円で集められた刑事、容疑者、関係者たちは、”貴族探偵”が解決すると思いきやなので、「あなたが推理するのではないのですか?」「あんたが推理するんじゃないのか?」「あなたが解決するんじゃないの?」の疑問符が飛び交います。これがお決まりで、小気味よい。 新作(貴族探偵対女探偵)も出たので、読んでみたいです。
3投稿日: 2014.01.05
感染遊戯
誉田哲也
光文社文庫
玲子さんはあまり出てきませんが…
連作短編集だが、長編。でも、何となく3編の短編を最後の短編で無理やりつなげた感が否めないね。玲子さんはあまり出てきませんが、ガンテツが活躍します。また、作者が本の中でテレビシリーズの役者名で遊んでいます。
0投稿日: 2013.12.18
見えない復讐
石持浅海
角川文庫
石持浅海らしい論理中心の推理小説
良くも悪くも、石持浅海が得意とする、”わずかな情報から普通の人では絶対に考え付かない推理をしてしまう”人物が登場する。しかも二人!ただ、話が淡々と進んでいくのがちょっと残念。もう少し、二人の手に汗握る推理合戦みたいにした方がよかったんではないかと思う。
0投稿日: 2013.12.03
ダークゾーン(上)
貴志祐介
祥伝社文庫
ちょっと分かりづらい
将棋に模したバーチャルな世界でx回戦の戦いが繰り広げられる。構想は良いのだが、個々の戦い(作戦)が分かりづらい。将棋を知っている人だったら面白いのかな?各回戦の合間に挟まっているリアルな世界の話も捻りが欲しかった。後、主人公に色目を使う女の役割がよく分からん。
1投稿日: 2013.11.16
