librinaさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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薔薇のなかの蛇
恩田陸 / 講談社
ロケーションとキャラの魅力が完全にツボです。
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恩田作品のなかでも一番好きな理瀬シリーズ。
『麦の海に~』『黄昏の百合~』と読んできて、どこか不穏なロケーションもさることながら理瀬やヨハンの美しく聡明でいて妖しいキャラクターに強く惹かれてしまう。…これまではまだ少年少女だったけれど、『薔薇の中の~』で完全に大人になっていることに妙に感激してしまった。特に大人になった理瀬は魅力的すぎる。(今回は校長先生の出演なしでちょっと残念。既存キャラは二人のみ。)
勢いにまかせて読了したけど、端折られているエピソードが多くて、まだ謎が隠れている気がする。「聖なる魚」のことも、事件の結末もまだ消化不良。あえての余白なんだろうか。
何度も読み返して推理する楽しみがある作品でした。 続きを読む投稿日:2021.05.25
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麦の海に沈む果実
恩田陸 / 講談社文庫
理瀬シリーズ第1弾!
1
理瀬シリーズは本作に始まり、「三月は深き紅の淵を」「黒と茶の幻想(上下巻)」「黄昏の百合の骨」・・・と続きます。
もう何度も読み返しましたが、何度読んでも面白い。
本作は、理瀬が学園に在学中の話。
誰…もが羨む美少女の理瀬は、実は在学前の記憶をなくしている。
ここは「三月の国」。
そんな、たくさんの秘密を内包する学園で起きる殺人事件。死んだはずの少女の存在。
理瀬はどんな少女だったのか。
なぜ記憶をなくしてしまったのか・・・。
独特の世界観と、登場人物たちの魅力に、読むごとに引き込まれます。
こんなにドキドキする作品はそうはないと思います。 続きを読む投稿日:2015.07.25
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夢違
恩田陸 / 角川文庫
夢が可視化される
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映像として「夢」を可視化する技術が確立してから20年余り。自分の夢や他人の夢をも「夢札」を通して「見る」ことができる。
浩章は、かつての恋人で予知夢を見る能力が認められていた「古藤結衣子」の死をキッカ…ケに「夢判断」という仕事についた。
「夢は外からやってくる」、人類全体が共有する巨大な無意識から…。そんな巨大な無意識が意志をもったとしたら?
無意識をめぐる事件と、神隠し、死んだはずの古藤結衣子の影。
夢札の存在が定着した世界で育った子供たちに、今いったい何がおきているのか。
その一連の事件の後の、あたたかくて、ほっこり幸せなラストが、とてもよかった。
フロイトの功績に触れているあたりで、かなり心理学的な物語なので、目に見えて壮大な展開や、明快な答えを求める方にはお勧めできないけれど、遠回りしながら世間のさまざまな事象や可能性に触れている、恩田さんらしい作品。
続きを読む投稿日:2015.07.25
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ドミノ
恩田陸 / 角川文庫
読むときは東京駅近郊で
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7月の保険会社、しかも締切日とあれば、実生活でさえさまざまなドラマが起こるというのに、こんなことが現実に起こったら心臓がいくつあっても足りない。笑
それほど疾走感と躍動感に溢れ、ドラマティックで、とて…もヘンテコな物語。
何の繋がりもない個性豊かな登場人物たちが、いくつもの思惑と偶然が絡み合い、大きなうねりとなっていく。
あえてクラシックの曲に例えると『ボレロ』みたいな作品です。
一見、無事解決したかに感じられるラストは、新たな事件の予感を感じさせられる。
続きを読む投稿日:2015.07.25
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伝え方が9割
佐々木圭一 / ダイヤモンド社
わかりやすいです。
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誰にでも理解しやすいガイドラインになっています。
佐々木さんご本人が、上手く伝えることが苦手だったということで
かなり研究されたのだと思います。
とても丁寧に、わかりやすく、解説されています。
と…ころどころ、ちっちゃくて可愛らしいキャラクターが描いてあり
目にも楽しく読み進められます♪♪
ただ、もう少しボリュームがあってもよかったかな・・
少し物足りないように感じました。
そのあたりも含めて、評価は控えめにさせていただきました。
続きを読む投稿日:2014.03.29