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hzさんのレビュー
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  • アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者6

    アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者6

    榊一郎,ゆーげん

    講談社ラノベ文庫

    オタクの品格

    今回から登場する登場人物のヒカル。主人公のシンイチと同じ日本人、同じオタクであっても価値観や考え方の違う二人の対比が見どころです。 シンイチがオタク文化を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという考えとは別の方向からオタク作品を流通させるヒカルですが、その手法は色々なひずみを生んで…という粗筋ですが、何よりもオタクとしての心構えというか、守るべき一線みたいなものが描かれていたのかな、と思います。 どうやら昨今は「好き」であれば何をしてもいい、という考えの人もいるように思えるのですが、 「好き」であるからこそ恥じるようなことはしてはいけない、「好き」なものを貶めるようなことになってはいけない、という事がポイントかなぁと感じました。 それが作者さんの意図かどうかは保証できませんが、そういう考え方が感じられる作品というのは良いですよね。

    0
    投稿日: 2016.01.11
  • アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者5

    アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者5

    榊一郎,ゆーげん

    講談社ラノベ文庫

    一生懸命な女の子は可愛いものです。

    今回はこれまで名前だけ出てきていた隣国バハイラムが舞台。主人公の慎一は誘拐されてしまう訳ですが、そこで会ったのはちょっとだけ話題に出ていたあの人の…。 今回初めてエルダント以外の国家が描かれて、世界が広がりました。ファンタジー世界の王道であったエルダントに対して、バハイラムはちょっと毛色の違う感じで、現代日本人が読めば思う所は色々あるのではないでしょうか。慎一が誘拐された理由も色々と政治が絡んでおり、すんなりと助けに行けるわけではありません。特に前半は、アニメが、漫画が、オタクが、というノリとは少し離れた感もあります。とはいえ、そこはアウトブレイクカンパニー、最後までそれで終わる事はなく、最後はまさにアニメオタクの浪漫で魅せてくれます。 また、今回は初めて慎一目線ではなく、ミュセル目線で描かれているパートもありました。これまでは慎一から観たミュセルが描かれていたわけですが、実際に彼女はこういう風に考えていたんだ、感じていたんだというのが分かります。前巻までとは少し印象が変わるかも。けれど、決して悪い方向ではないのでご安心を。新キャラもまた増えて、違った魅力(作品的に言うなら属性)を発揮してくれています。他のヒロインと対比してみるのも良いかもですね。

    0
    投稿日: 2015.12.24
  • アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者4

    アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者4

    榊一郎,ゆーげん

    講談社ラノベ文庫

    皇帝陛下の憂鬱

    今回はヒロインの一人、ペトラルカに焦点の当たったお話。発端は日本側のミスでエルダント側の情報がネットに流れてしまい、映画の撮影だったとしてごまかそうという話ですが、そこにペトラルカの背負っている「皇帝」という立場の話が絡んできて…。ペトラルカの魅力は勿論の事、ある種文化祭的なノリで映画を作っていくのも青春で、楽しそうだなあという気分にさせてくれます。

    1
    投稿日: 2015.11.29
  • アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3

    アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3

    榊一郎,ゆーげん

    講談社ラノベ文庫

    亜人のあれやこれや

    今も昔もファンタジーにはエルフやドワーフ、それに獣人だったりのいわゆる「亜人」は数多く出ています。そんな中で、彼らの日常生活、というか生理現象なんかに焦点を当てるというのはコメディ色の強い本作ならではだと思います。発情期だなんだというのは、重いストーリーでは扱いずらいテーマですよね。個人的にポイントが高かったのは、主にモンスターとして描かれることの多いリザードマンが、ちゃんと人間(人族?)とされていたのが良かったなあ。良いですよね、リザードマン。

    1
    投稿日: 2015.09.05
  • アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者2

    アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者2

    榊一郎,ゆーげん

    講談社ラノベ文庫

    ここから本番

    アニメ化もされたライトノベルの2巻目。今回は1巻で張られた伏線が回収されて、ある種山場を迎える。アニメではちょっと順番が変わって、この巻のエピソードが最後に使われていた。さて、内容はと言えば、主人公の慎一は相変わらずオタクで、そういうネタもしっかりあるんだけども、彼が頑張った結果、どうなるかという現実を突きつけられることに。この辺りはまさに著者の妙という所で、この本を読んで笑っていた読者も、ドキリとさせられてしまう展開である。そんな中で、慎一が出した結論。オタクだからこそ、譲れないものがあるというのは、一オタクの身としてはとても納得のいくものであったし、何か好きな物、入れ込んでいる趣味がある人には共感できるのではなかろうか。なんにせよ、この巻で主人公の立ち位置、スタンスが定まったと思う。物語が始まるのはここからだろう。勿論、ヒロインたち(今回で一人増えた)の可愛さが変わらないのは言わずもがなである。

    1
    投稿日: 2015.04.05
  • アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1

    アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1

    榊一郎,ゆーげん

    講談社ラノベ文庫

    あざとい。だが、それがいい。

    アニメ化もされた本作。主人公がオタクで、ファンタジー世界に連れてこられて、そこでメイドや皇帝な女の子と仲良くなって、という展開はまさに今時なものであろう。所謂オタクネタやネットスラング、メタネタなどが出てくるのも流行りと言って良い。 だが、このアウトブレイクカンパニーが他の作品と違っている所は、その「流行りのネタ」を使う事がそれ以外に対する絶妙なスパイスになっているということだ。ただ女の子が可愛いというだけでは終わらせない、ハードな問題も扱っているのだが、そこを重くさせ過ぎないように、オタクネタや萌えキャラがマイルドに思わせてくれる。結果とても読みやすく、難しいものは苦手という人にもお勧めできる。また、そのハードな展開によってキャラが掘り下げられ、より一層魅力を増させ、そこに生きているのだとすんなりと理解させてくれる。この辺りの匙加減こそがこの作品の魅力であると思う。もちろん、キャラたちが可愛いのは当然。そのあざとさによって2重に輝いているのである。

    0
    投稿日: 2015.04.01
  • ノーゲーム・ノーライフ 1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです

    ノーゲーム・ノーライフ 1 ゲーマー兄妹がファンタジー世界を征服するそうです

    榎宮祐

    MF文庫J

    天衣無縫のカタルシス

    天才無敵な引篭もり兄妹が、そのゲームの腕前でもってファンタジーな存在をなぎ倒していく。現実世界では非力であることが容易に想像が付くからこそ、生まれるカタルシスは相当なものになる。そんな面白い作品を、文章・イラスト共に一人でやっているというのだから驚かない訳がなかった。 引篭もりでゲーム廃人な兄妹が、異世界の神にゲーム勝負を申し込まれ、全てがゲームで決まる異世界で、滅びの危機に瀕している人類種族の救世主?になる。登場するのは亜人種や天使などといったお馴染みの存在でありながら、それら種族は全てゲームで版図を広げんとしている。圧倒的なスペックの差を、持てる才能全てをゲームに注ぎ込んできた兄妹が、智謀参謀で覆し、完全勝利するときのカタルシスたるや、である。 ライトノベルの中でもかなり稀有な形態ではあると思われる、原作者とイラストレーターが同一なこの作品。最初はどんなものかと構えていたけれど、数十ページも読めば直ぐに気にならなくなった。寧ろ内容を全て分かっているからこそ、一部のズレのないイラストが物語に華を添え、それがそのまま面白さを引き上げている。主人公2人はオタクなので、そのあたりのネタも豊富。笑いたい人、スカッとしたい人にお奨めである。

    7
    投稿日: 2013.12.08
  • クロス×レガリア 吸血姫の護りかた

    クロス×レガリア 吸血姫の護りかた

    三田誠,ゆーげん

    角川スニーカー文庫

    壮大な物語の始まりを感じさせる1巻目

    今や創作の世界では、最もポピュラーなファンタジーの一つとも言える吸血鬼。そんな手垢が付いているなんて表現では足りない題材を、レンタルマギカやレッドドラゴンなどで有名な著者が、中華ファンタジーである仙人と絡めて描いているのが、このクロス×レガリアである。 物語は、どんなトラブルも千円で請け負う学生ボディガードの戌見馳郎が、中華街で行き倒れていた自称仙人の少女、ナタと出会うところから始まる。吸血鬼を題材にしたボーイミーツガールなんて言えば、ありふれているとおもうかもしれないけれど、そう切って捨てるのは早計。文章から読み取れる世界の深みや展開の熱さは、ベテラン作家ならではと思わせる。 是非最後まで読んで、タイトルの意味と、そこから始まる壮大なストーリーに、想いを馳せてもらいたい。

    0
    投稿日: 2013.12.08
  • きょうは会社休みます。 1

    きょうは会社休みます。 1

    藤村真理

    ココハナ

    王道の少女漫画

    この漫画の主人公は33歳のOLであり、基本的に中高生がメインとなる少女漫画の中ではマイノリティでしょう。でも、そんな彼女が若くてかっこいい(外見的にも精神的にも)男性と恋人関係に、というストーリーは実に王道で、冴えない女子が、学校のアイドルと付き合うことに、というモノと何ら変わらない。学校と会社という場所が違うだけで、そこで起きる問題の本質は同じ。まさに少女漫画という作品であると思います。

    5
    投稿日: 2013.10.03
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