
べしゃり暮らし 18
森田まさのり
週刊ヤングジャンプ
富美男が取りもつ縁かいな
何をすればいいのかまったくわからず街なかで立ちすくむ富美男と,同じく途方に暮れる圭右(のイメージ)にぞっとする。
0投稿日: 2015.09.12風雲児たち 幕末編(26)
みなもと太郎
コミック乱
公武合体の内幕
岩倉具視ってこんな人だったかー。なまえと五百円札しか知らなかったのだけれど。このとき列強諸国は岩倉にとって幕府をはめるコマに過ぎなかったのか,岩倉こそ「十年後」が見えていたのか。降嫁を目いっぱい利用するなど実に中世的。
0投稿日: 2015.09.09ひきだしにテラリウム
九井諒子
イースト・プレス
ダンジョン飯は芸風のひとつ
短篇が33話つめこまれている(目次にリンク張っといてもらいたかったナ)。「かわいそうな動物園」のサゲにぽんと膝を打った。ショートショートの子の簡素な顔が何ともかわいい。 ご参考: 『ひきだしにテラリウム』特設ページ | Matogrosso http://matogrosso.jp/terari/terari-36.html
2投稿日: 2015.09.07ラヴクラフト全集7
H・P・ラヴクラフト,大瀧啓裕
東京創元社
夢みるままに……か
全巻の終わり。よろよろと読破,いな踏破した。この土壌からニャル子やテン子を生みだす作家さんたちはあらためてすげえなト。
1投稿日: 2015.09.05吸血鬼ドラキュラ
ブラム・ストーカー,田内志文
角川文庫
あ,「カーミラ」が先なのか
いやー,長かった。伯爵の正体が読者に割れるまでと後半追撃モードはアップテンポで,中盤事の重大さがじっくりコトコト煮こまれる。旅の描写が多いのは古風で趣きぶかいところ。訳者解説つき(おもしろい)。
0投稿日: 2015.09.03ゴエモンのニッポン日記
小松左京
角川文庫
小松さん本人が地の文で喋りまくる世相漫才
社会派SF『明日泥棒』のキャラであるゴエモンを駆りだしているが,連続性はないからこちらが先でも差しつかえない。何しろ高度成長期のニッポン日記なので,当時を知らないと異国情緒さえ感じるかもしれないな。底本は角川文庫。表紙は生頼範義(おうらいのりよし)の描いたゴエモンのアップで,裏表紙まで繋がった一枚絵も収録してある。
0投稿日: 2015.08.29モンスター娘のいる日常(7)
オカヤド
COMICリュウ
表紙はひとりづつ全力で
とは言うのはわかるが中身と一致しないことに違和感がないじゃない(いや不満はありません)。本巻種族的には増えないで,そのせいか一番の充実度だった。ところでホスト家の両親が不在というのも不自然だし,親の居るほうが一線を越える抑止力が効いておもしろくなるんじゃないかなあ。
0投稿日: 2015.08.28はたらく魔王さま!12
和ヶ原聡司,029
電撃文庫
次は芦屋の外伝でも出たときにでも
ここまで来たらそうならざるを得ないとは言え初期設定熔解,新シリーズだね。
0投稿日: 2015.08.26SNOOPY COMIC SELECTION 50’s
チャールズ・M・シュルツ,谷川俊太郎
角川文庫
つい欄外の和訳ばかり読んでしまいますが
前半の解説・紹介頁を除いて本篇は縦長のページに横組みの4コマが2本上下に並んでいる。10インチクラスの画面がないと小さくて読んでいられないだろう。企業のマスコットになったりするようなスヌーピーではなく,表紙絵のとおりの犬。C.ブラウンはだいぶん近づくけれど。
0投稿日: 2015.08.19P+D BOOKS 浮世に言い忘れたこと
三遊亭圓生
P+D BOOKS
べつに遺言ぽくはない
ははは。これはもう圓生さんが小言幸兵衛になってるんで,まさか圓生さんを知らない人が手に取りゃすまいが昭和の名人たちを聴きこんでるほど頬の緩む回数が増えます。定本は旺文社文庫の由。
0投稿日: 2015.08.18