主人公のキャラがウザすぎて、一度かなり最初の方で読むの止めてしまいました。試し読みしてたら、買わなかったかも。 でも、「買っちゃったしなぁ・・・」と思いなおして読んでみたら、面白かったです。 ちゃんと主人公のキャラにも理由があったのには驚きました。 タイトルから想像するほどには、数学は関係してこなかったです。鳴神佐久の特徴づけ程度かな。 なので、数学嫌いでも問題ないですよー。

コミカルなお話とシリアスなお話が交互にくる感じでした。 年収の分かる超能力の話が、特に面白かったです。 似鳥さんらしい、とぼけ具合でした。

可愛く、ミステリもあり、サスペンスもあり、爽やかで、泣かせる。 文体も読みやすいわりに、重めのテーマも突き付ける。 特に中高生にお勧めしたい作品ですね。 もちろん、大人が読んでも面白いです。

設定は面白いですね。確かに、そういう世界もありえたかもなー、と思わされます。 お話は、あまりにもうまく事が運びすぎな感はありましたが、そのへんを突っ込まなければ、楽しめる作品かと思います。

四柱推命のうんちくとしては面白かったです。 特に、古代の中国で膨大な戸籍を調べて作り上げた「統計学」なんだ、というあたりや、「帝王切開」のあたりの話など、「へぇ～」って感じでした。 ただ、ミステリ？サスペンス？としてどうなのか、というと、もう一歩って感じでしょうか。

博物館、動物園、水族館等々の「バックヤード・ツアー」が好きな人には、絶対にお勧めです。 実際に、こんな変人ばかりなのかは分かりませんが（笑）

ホラーですが、ホーンテッド・キャンパスとは違って霊とかの方面ではありません。 他人の夢に入れるという特殊能力は出てきますが、基本的には生身の人間のお話です。 主人公は、最初はちょっと微妙？と思いましたが、どんどん「男前」になっていきます。 イチくんもいい男だし（背は小さいけど）、ほのぼのラブコメとしても良いです。

とにかく可愛い。ひたすら可愛い。 癒されたい時には最高です。 一話が短いし、ほぼ続き物は無いので、通勤途中などにほわーっとしたい時、ちょうど良いと思います。

犯罪を未然に防ぐ探偵。うん、その発想は無かった！ 主人公を狙う親戚連中がいろんな策謀を繰り広げるわけですが、まだほとんど何もしてないのに、ばれてしまう。「何故だ！」って、そりゃそう言いたくもなります。 あまりにも何も出来ないままに終わってしまうので、だんだん犯罪者側が可哀想になってきてしまって（笑） 下巻最後の「探偵」の素性の種明かし部分は、必要だったのかな？あそこでちょっと、醒めちゃいました。

結婚式のサクラバイトの主人公が、いろんな結婚式に遭遇します。 話中にあるとおり、サクラを雇うってことはなんらかの問題を抱えている率が高いわけで、バイト代は高いみたいだけど、あんまりやりたくない仕事だなぁ。 途中まではなかなか面白かったのですが、最後の大団円のところが、私にはダメでした。 当人たちにそもそも問題があったとは言え、結婚式が台無しになってしまった人たちの気持ちを考えると・・・え？それでＯＫなの？と。 まとめなしで、単なる連作短編集で良かったような気がしました。