shigehachimanさんのレビュー
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男尊女卑という病
片田珠美 / 幻冬舎新書
気持ちは分かるが・・・・
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「~という病」の本は、家族という病とその続編を読んだ。質の悪い著者の人生の感想文を読まされて、辟易したものだ。本書はその伝統を引き継いでいる。
最初は、男性が女性を蔑むような言動が紹介される。私は男…性だが、反省しなければと思う事例もあるし、それはないなぁと憤りを感じもする。この本を読んでもよいと言えるのはここまでだ。
このようなことが何故おきるのかの説明は、フロイトの説を使って説明される。私はフロイトの説が、現代心理学において科学的に証明できないという説を信じているので、意味が全く分からない文章の羅列となる。男根がないことの蔑視とか女性のぺニス羨望とかフロイト自身が精神的におかしいとしか思えない。
幻冬舎新書の「~という病」シリーズは読むだけ時間の無駄と断言できる。
★マイナス5でもいい。 続きを読む投稿日:2018.04.05
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スピード経理で会社が儲かる―――たった1年で利益が1億円アップする生産性革命
前田康二郎 / ダイヤモンド社
スピード化の実例が欲しい
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経理をスピード化することが、会社の利益をアップさせることが説かれている。
資料作成に汲々としている経理ではダメだから、いらない資料はやめようとか、経費精算を早く出させようとか、そのためのコツとか書か…れている。
だけど、私が知りたかったのは、「どうやって」スピード化するのかという方法論であって、「どうして」スピード化するのかという必要論を知りたかったのではないため、★マイナス3。逆に、経理のスピード化のメリットを知りたい人には、有用かもしれません。
この手の本は、著者の仕事の宣伝のためか、具体的方法論を書いているものはないと言ってよい。著者もノウハウ全部書くと仕事なくなるし。
結局、具体的方法は、自分で試行錯誤するしかないのかもしれません。
続きを読む投稿日:2018.05.03
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老後の資金がありません
垣谷美雨 / 中公文庫
ほんわか和みます
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どこにでも転がっていそうな切実なお金の話。
老後のためにと貯めておいた資金が、娘の結婚、(主人公から見た)義父の葬儀費用、義父母への毎月の仕送りに消えていく。愕然としつつも、どうにもしようのない現…実がそこにはある。
それらを、本音と建て前を書き分け、暗さを全く感じさせないまでも不安を増長させていく主人公―――。これが前半部で、当方にも似たようなことがあり、どうなっていくんだと物語に一気に引き込まれます。
しかしながら、これだけで物語を進めるには、あまりにメリハリが無く、単調になる。そこで、きちんと後半部を盛り上げるエピソードが用意されています。これがあることで、あっという間に物語は、終章へと進んでいきます。
結局、失った老後資金をどう取り戻すかということまでは、描かれていません。けれども、登場人物たちのそれぞれのこれからの行く末を、ハッピーのようなアンハッピーのような描き方でほんわかと終わらせています。
タイトルのままだと、ギスギスした物語になるのかと思いきや、ほのぼのした気持ちにさせられる不思議な一冊です。 続きを読む投稿日:2018.08.15
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食品の裏側2 実態編―やっぱり大好き食品添加物
安部司 / 東洋経済新報社
結局は嗜好の問題
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添加物=悪、天然素材を活かした手作り=善という視点で書かれた本。この主張は前著からブレていない。私も、基本的にはこの考え方に賛同する。おっしゃるとおり、天然素材から手作りした料理は、ファミリーレストラ…ンでの外食やインスタント食品、冷凍食品より美味しく、手料理に慣れるとそれらを食したい気持ちがなくなっていく。自分の経験からもそれは事実だと思う。けれども、あくまで自分の感想だ。そしてまた、猛烈にファストフード店に行きたくなったり、インスタントラーメンを食べたくなるのも事実だ。
著者が言うように、ファミリーレストランでの外食やインスタント食品、冷凍食品あるいは、スーバーなどでの惣菜が全て悪だろうか。これらを食していたから死んだという人はいるのだろうか。添加物の摂取により、アトピーの子が増え、落ち着きのない子も増えているというのは、科学的因果関係が証明されているのだろうか。エコチル(化学物質が子どもの心身に与える影響を調べる調査で2025年に中間発表が行われる予定)の結果が待たれる。
とはいえ、結局は程度の問題と片付けていいことのように思う。要は価値観の問題だ。食事を作ることに時間をかけられる人はかけたらいいし、かけられない人はかけなくてもいい。工場で作る料理を作る手数料を支払ってまで食べることが悪のように書かれているが、サービス料を支払うことで命がつなげている人もいるのだ。
自分の価値観を披露している程度に読んでいけばいい。添加物の恐怖のみを煽っているよくある本だ。「美味しんぼ」という漫画と同じで、天然無添加のみが正義で、それ以外は悪というありがちな本。
続きを読む投稿日:2019.04.30
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部長、その恋愛はセクハラです!
牟田和恵 / 集英社新書
私も勘違いしてました
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当方男性管理職。
いつもにこやかにハイハイと仕事をこなしてくれる女性に好い人だなぁと食事に誘っていました。
そんなところに、会社でコンプライアンスについての講習があり、自分はセクハラ、パワハラ大丈…夫かと思って、購入しました。
私の思っていることは、セクハラでした。やめておこうと思えました。今なら間に合う。
第三章 恋愛がセクハラになるとき
第四章 女性はなぜはっきりとノーと言わないのか、男性はなぜ女性のノーに気付かないのか
は必見。セクハラ防止のバイブルです。
続きを読む投稿日:2019.08.04