今巻では駒場との再会があり、かつての級友、知人との会話が印象的でした。また八軒に毒された（？）みんなの言葉や想い。そして最後の「肩を温めていく」その流れがすごく良かったです。

頑なに避けていた父親と向き合う八軒。ひとつひとつの言葉や行動に、エゾノーでの生活を経たうえでの、確かな成長を感じさせる。この辺りの説得力はこれまでの作中で描かれてきた数々の出来事があってこそであり、実に見事。

同じ状況に立たされて八軒のようにアキの手を取れる人はほとんどいないんじゃないでしょうか諦めた夢や、取れなかった手を思い出して目頭が熱くなりました

文化祭！と思いきや八軒君あっさり参加できず終わってしまいます(笑)それでもちゃんとみんなから感謝される彼は本当にすごいと思いました。ノート読みながら泣く姿に思わずこっちも涙です。

同級生・先輩・教師・生徒の保護者等、八軒に関わるすべての人物がこれでもかというくらいいい人だらけ。いい人ばっかり過ぎてドロドロした展開や複雑な複線に疲れることなど無縁の癒し系漫画です。