九州男児さんのレビュー
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高校事変 X
松岡圭祐 / 角川文庫
最終決戦間近か…
0
現時点で全10巻中、絶体絶命の
危機を迎える優莉結衣。
かつて日本中を震撼させた半グレ
集団のボス優莉匡太のDNAを
色濃く継ぐ長男架禱斗。
高校事変史上、最悪にして最強の
男とい…かにして戦うこととなるのか。
はぁ、ドキドキしたぁ。
今回の結衣は、これまでの話しの
中で最もボロクソにやられます。
あれ?主人公なのに、ひょっとして
このまま死んじゃうんじゃないの?
ってくらいのレベルにコテンパンに
やられまくってしまいます。
次巻が最終巻になるかもしれない
雰囲気。
いやいや現政権の話しといい、
相変わらずの時事ネタ。
最終決戦が待ち遠しい。 続きを読む投稿日:2021.04.04
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失楽園(上)
渡辺淳一 / 講談社文庫
禁断の恋…
0
昔、役所広司と黒木瞳主演の
映画を観た記憶があり、かつ、
アニメ幽遊白書で妖狐蔵馬こと
南野秀一が教室内で女生徒と軽い
会話をしつつ、片手に持っていた本。
それが「失楽園」だった。
…
まぁ南野秀一の失楽園は、イギリス
の17世紀の詩人、ジョン・ミルトン
のものだったかもしれないが汗
単に僕が読み始めたきっかけが
それだったという僕個人的な話し。
本題に入り、まぁまぁこれは何と
言ってよいものか、官能小説でも
あり純愛小説だとも言えるのか。
禁断の恋愛とは、こういう具合に
堕ちていくという反面教師的な
バイブルになりつつ、下巻へと
続いていく感じです。 続きを読む投稿日:2021.02.06
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失楽園(下)
渡辺淳一 / 講談社文庫
死を超越する愛欲の果てには…
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お互いの家族、職場、人間関係を
めちゃくちゃに貶めながらも、
禁断の愛を貫いていこうとする
年の差不倫の久木と凛子。
上巻では、世間の不倫とはこんな
感じか?と思わせてきたが下巻に
な…りその禁断の愛欲は、死をも
超越する文学、哲学または宗教的な
ストーリーに展開されていく。
登場人物の久木とは同世代にあたる
ので、この絶倫具合が
ややうらやましいやら何やら、
自分でも途中よくわかんなくなる。
終盤は加速度的に「死」へのこだわり
が進みすぎて、馴染めなかったが
上下巻をサクッと読んでしまった。
結果、自分は普通に人生を全う
したいと思えた。 続きを読む投稿日:2021.02.06
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バベル
福田和代 / 文春文庫
頭に入ってこない…
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ズバリ、ムダに長い。
途中の繋ぎ的な話しが冗長過ぎて、
まったく読書欲が湧いてこなかった。
コロナ禍で読んだので、今の世の中
と通ずるものがあり多少興味深く、
滑り出したものの結局は読者…に訴え
たいことが伝わってこなかったなぁ。
終盤戦でアホな総理がボロを出して
きて、あぁこういうことになるのかと
何とか読み終えたが。
コロナ禍によりインドア生活が
続いたにもかかわらず、最後まで
冴えない作品だった。
福田和代さんの本にしては残念な
作品でした。
題材は悪くないんですけどね。
半年がかりで読み終えたので、
次は通常速度に戻った読書をしたい。 続きを読む投稿日:2021.01.23
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ガンルージュ
月村了衛 / 文春文庫
極笑のエンターテイメント…
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久々に再読。面白かったぁ。
初読みの時は韓国特務工作員
キルとの死闘がもっと長く
感じたけど再読すると、そこまで
死闘でもなかったな。
それにしても、この作品の主人公
は一見すると…、祐太朗のお母さん
で元公安の律子だが。
よくよく読み返せば、先生であり
日体大出の美晴だな。
なにしろ彼女にかかれば
グレネードランチャーの弾は
ホームランかっ飛ばすは、
幸運の女神であるは、
そしてスタイル抜群ときたもんだ。
それでいて本人はケロッとして
自覚がない。
緊張感ある戦闘シーンの中、
随所に美晴の幸運の大活躍で
ニヤリとさせられる。
また内容忘れた頃に再読したい
逸品ですね。 続きを読む投稿日:2020.09.28
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高校事変 VIII
松岡圭祐 / 角川文庫
優莉結衣に魅せられて…
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これまでの巻の伏線を、シリーズ
8作目にして今回、次々と回収
してきました。
よく作り込まれてるよなぁと、
ただただ感心します。
本作では、あまりにも強すぎる
主人公・優莉結衣、唯…1人を抹殺
するために、
究極のリーサル・ウェポンと
言える「原子爆弾」までもが
登場します。
相変わらずの結衣の、その場に
あるものすべてを殺戮兵器とする
技能知識。
食べ物で例えれば地産地消。
あれだけの泥仕合でありながら、
ラストにはフワリとそよ風が
吹いた的な気持ちになるという
摩訶不思議さ。
それでいてさらなる続編の
ニオイ。
読者も結衣の仲間になること
必至です。 続きを読む投稿日:2020.08.29