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このユーザーのレビュー
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永遠の0 1巻
百田尚樹, 須本壮一 / 漫画アクション
永遠の0
10
最高に面白い!胸熱な一冊!
景浦が宮部の妻を助けに行ったシーンはとても感動した。
あんなに嫌っていた宮部の事を戦後忘れる事無く、残された妻を助けていた事にびっくりしたし、感動した。
思わず、景浦~と…叫びたくなった。
健太郎の事を抱きしめた事も、納得がいった。
自分のやった事は間違っていなかったと、景浦は思ったのだと思う。
宮部の最後のシーン。連合軍からの視点で描かれた最後はまさに壮絶であった。
弾幕を掻い潜って行くその様は目を閉じると浮かんでくるようで、鬼気迫るものがあった。
敵を恐怖のどん底に落とすまでの、零戦の動き。宮部の意地と執念、死んで行った仲間たち、妻と子、様々な思いを胸に飛び込んでいったのだと思うと、胸が張り裂けるような感覚があった。
宮部のような人は現代社会には稀な存在だと思う。男の中の男であり、こんな男になりたいと思ってしまった。
戦場のリアルさ、戦争に行くことの葛藤、部下のために自らの命も省みない勇気、とても上手に描かれた一冊。
必読です!
今度映画化されるようだが、映画も期待したい。 続きを読む投稿日:2013.09.25
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狭小邸宅
新庄耕 / 集英社文庫
狭小邸宅
1
新庄耕が書いた本。感想を書きたいと思う。
仕事柄不動産業者との接点のある私にとって、とてもリアルな本であった。
営業とはまさに数字だが、不動産営業は売り上げが全てであり、売らなければ人ではない。
…契約するとこを『殺す』と表現する辺りが生々しい。
休みなんてないし、朝から晩まで本当に彼らはよく働いている。
自分もサラリーマンだが、彼らに比べれば大分ましだと思わせる。
ブラック企業と呼ばれても仕方ない業界が不動産業界である。
究極の社畜の姿が上手く描かれている。
サラリーマンで自分を見失いそうな時、自分はまだまだ緩いなと思わせてくれるかもしれない。
そんな人はぜひ読んで下さい。 続きを読む投稿日:2013.09.25