えびすけさんのレビュー
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コーヒーが冷めないうちに
川口俊和 / サンマーク出版
号泣したかったけど
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レビューでは、評価も高く「泣ける」ということでしたが、
結局、泣けませんでした。
うっときて、涙ぐむところは数ヶ所あったのですが・・
肝心なところで、展開が想像できたりして、冷めてしまったり・・・…。
初めて読む作家さんだからか、うまく文章になじめませんでした。
丁寧なんだけど、ちょっとくどいというか、その割にあまりイメージがわきにくくて・・・。
このストーリーだと、舞台でやったら面白そうだなぁ~とか思いました。
(って、もう舞台化されているし、この作家さんが、舞台作家だと後で知りました。いろいろ納得です。)
もっと号泣したかったけど、ちょっと泣けなかったな。 続きを読む投稿日:2017.03.03
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あの歌がきこえる
重松清 / 新潮社
やっぱり好き
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連作短編集です。
再読でしたが、やっぱり泣ける。
短編なのに、この短い間に泣かせるなんて、やっぱすごいなって改めて思う。
いろんな作家さんを読んだ後で読むと、
こういうハートフルな感じが好きなの…で、「これこれ!」って安心する。
音楽と一緒によみがえる思春期の物語だけど、
時代背景が自分とも重なるので、ユーミンとか、ビートルズとか懐かしい。
男の子の思春期の成長って、分からないはずなのに、
すごく分かる気がするのは文章力なのかな。
作品うんぬんより、自分はこの作家さんが好きなんだなって再認識した。 続きを読む投稿日:2017.04.07
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東京物語
奥田英朗 / 集英社文庫
人生の一ページ
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1978年から1989年までのお話。知ってるだけにいろいろと懐かしい。
ビートルズ暗殺だとか、キャンディーズ解散だとか、ダブルデッキだとか、
松田優作のブラックレインだとか、バブル景気だとか、
…物語もさることながら、時代背景だけで楽しめた。
名古屋から上京してきた青年が大人になっていく過程。
最後はいつのまにか30歳になって、これから人生どう生きるか、みたいな。
男の30歳も節目なのかな。
誰もが通る道だけど、人生いろんな生き方があって、
転んで失敗して、若いときはあっという間に過ぎちゃうんだよな~
とか、過ぎてしまった人間としては懐かしく思う、青春グラフティ。
続きを読む投稿日:2017.05.18