
小さな会社を強くする会計力
山下明宏
幻冬舎新書
時機に外れる、かな?
書いていることは良く分かる。でも、少々精神論過ぎて賛同はしづらい。 売上以上に原価がかかってる話をされて参考になるかというと。。。 インフレの高金利の時代ならそのまま拝聴すべきお話だったと思うけれど、今の資本コストの低い時代に正しいかというと、首をかしげる。 中小企業というのは経営者で成り立つというのはお説ご尤も。であるなら資本比率なんてものより経営者が必要な投資を行う方が大事だと思う。 「経理が経営すべき」と言ってるような本でもある。経理的に正しいことが経営的に正しいとは限らないと思うんだけど、となるなぁ。 もちろん意味のない節税(飲み食い)はやめろというのは時代を問わず正しいとは思うけれど。 今後金利が上がってまたこうしたお話が意味を持つような時代が来るかもしれない。と言うより、そういう時代が来てほしいとは思うが、今は時機に外れるような気はする。
0投稿日: 2024.06.27
変な家 文庫版
雨穴
飛鳥新社
すごく浅くてその分サクサク読める
基本的にはホラーでもなんでも無い。 作者がこれは面白いだろうということで書いてみただけで肉付けする作業をしてないのでとても平坦。 現代が舞台なので更に薄味の仕上がりになった感じかな。 How done itは最初に提示されるのでWhy done itが中心になるはずなんだけれどこれがご都合なので醤油もわさびもつけずにタコ刺し食べるような。。。 タコが好きな人には美味しいかもしれんということで好きな人がいるかも知れないことは否定しないけれど、これが23年の一番と言われると違和感しかないなぁ。
1投稿日: 2024.03.13
素人でも勝てる!!6勝4敗で年20~30%のリターンをめざす株式投資の定石―これを知らないで株式投資をしてはならない!
橋口宏行
東洋経済新報社
たしかに定石
少々古い本では歩けれどなるべく負けないことを重視した内容なので保守的で今でも変わらないと思う。 MACDは当時は普及し始めか、投資家なら一応聞いたことあるくらいだったんじゃないかなぁ。今ではごく一般的なものなので特に目新しい内容ではない。 とは言いながら基本的なツールであることは当時と変わらずではあると思う。 ただ、これだけで勝てるわけじゃない。書かれている通り、MACDと相性が良い銘柄なんてほとんど無い。なぜならみんながMACDで取引し、行けるとなると少しずつ先取りを始めるのでうまくいかなくなる。デイトレなんかも撹乱要因になるし。 なので考え方だけ学べばいいと思う。現状に当てはめると、6時間目っていうのはとても示唆に富んでると思う。
0投稿日: 2024.01.02
株式投資のすごコツ80
JACK
すばる舎
どこかで聞いたことがあるような
基本的に超長期のスパンで投資する投資家にとってのお楽しみ小技集。 「途中暇でしょ、こういうお楽しみもあるよ」って内容。短中期で見てる人ならこんなことのんびりやってる時間があれば銘柄研究したほうがいいんじゃないかってことになると思う。 もしくは株式投資を楽しむ人達向け、かな。
0投稿日: 2024.01.01
ズボラ株投資 月10万円を稼ぐ「週1ラクすぎトレード」
草食系投資家LoK
KADOKAWA
言うは易し
「勝率5割台をキープしつつ損を小さく利を大きく」 本書の言ってることは突き詰めるとこれだけでその他は一般的なチャート本と同じというか大して差はない。 株は上がるか下がるかしか無いから5割台以上は望むな。さっさと損切りしろ。予定利幅で利確しろ。という話。チャートからの買いタイミングなど、あとは合う合わないがあるのでそれぞれの人が判断すべき話ですね。 少なくとも「ズボラ」ではないなぁ。
0投稿日: 2023.12.29
株の値動きは4回のうち3回当てられる
伊藤智洋
KADOKAWA
ちょっと無理がある
かなり前に読んだんだけれども、読み返したのでレビュー。 かなり無理がある。この一言。特に日経平均でというのは後知恵でしか無いと思う。 実際今月足で眺めるとその時点でできたかと言うと。。。 個別株になると個別要因の影響が強すぎることになるので、著者のような専門に時間を使える人でデータマンでも居ないと無理だろう。
0投稿日: 2023.12.29
フリーランチ投資家になろう!
岡崎良介
ダイヤモンド社
シンプルに相場を見れるようになる本
なるべく若い時に読んでほしい本。 長期投資のベースになる考え方を解説しているし、著者の手法もある程度は解説している。 2005年の著作だけれども根底のところは今も変わらないと思う。 ある意味アノマリーであり変則チャーチストとも言えるけれども、データをベースに当時の環境を喝破している。 今では日本は原発を止めたせいで貿易赤字国になり資本収支でも結構苦しいところに追い込まれかけているなど、大きく環境は変わっているが、その部分を修正して読めばとても有用な本。
0投稿日: 2023.12.29
医学博士が編み出した勝率90%の株式投資の作法
工藤靖夫
明日香出版社
実践の時期がねぇ
少々お高いかな、この内容では。 ボリュームは少ない。1時間もあれば読み終わる。内容も、まあ、ごく一般的なBBの解説。日記が半分ほどかな、正直読んでない。 タイトルにも書いたけど、ちょうどコロナの下落が終わって2021年の上昇が終わるまでの記録でしかないので、誰がやっても勝ってた時期。 これが現時点でも勝ってると言うならばまた評価違うんだけど、それこそ根拠になるデータが少なすぎて科学的根拠がない。 分析に使ったデータは4年ほどあるということだろうけど、2018年からだからこれも長いトレンドが続いた時期で、なおかつかなりの政治相場でもあったので、あんまり参考にはならないかな。おまけに任天堂なので。
0投稿日: 2023.12.16
invert 城塚翡翠倒叙集
相沢沙呼
講談社文庫
再版です
この書籍は再版ですので既読かもしれません。 購入時にはご注意ください。
0投稿日: 2023.11.15
後宮の検屍女官
小野はるか
角川文庫
よくできてる。しっかりとしたミステリー。
設定などは先発の「薬屋」などともよく似ています。後宮舞台の中華ミステリー。 薬屋がキャラクター優先で「豆知識をスパイスに物語を進める」タイプであるに対して、しっかりとした伏線と回収が行われるミステリーとなっています。 その反面キャラクターつくりという意味では薬屋ほどではないと。 ライトノベル風味なのは致し方ないかなと思いますが、それなりに読みごたえもありとお勧めできる作品ですね。
0投稿日: 2023.10.24
